関西出身 2Vo+1DJ3人組 J-POPグループのメロフロートが15日に、通算6枚目のシングルとなる「僕は走り続ける」がリリース。この楽曲は、アニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』のエンディングテーマというメロフロート初のアニメタイアップ作品。アニメのストーリーにちなみ“次世代へ切り開いて行く”をテーマに制作。9月には1stフルアバム『ON THE ROAD』をリリースし、新たな一歩を踏み出したメロフロート。「僕は走り続ける」のリリース日には1,200円という価格破壊とも言えるチケット料金で大阪・Zepp Nambaでワンマンライブをおこなった。路上でチケットの手売りをおこなう3人は、売上枚数を開示するなどオープンな姿勢を見せた。新曲について、未来へ繋げるワンマンライブへの想いをなど3人に話を聞いた。【取材=村上順一】

テーマは“次世代へ切り開いて行く”

通常盤

――1stアルバム『ON THE ROAD』のリリースから2カ月が経ちましたが、早くも「僕は走り続ける」がリリースになります。ジャケットがいつもと違う雰囲気ですね。爽やかなジャンプを見せた1枚で。

Yu-Ki 今回は1stアルバムも出させていただいた後で、次のステップへということもあり、ジャケットのテイストも変えてみました。爽やかですけど、撮影は大変でした(笑)。

DJ KAZUMA 次の日の筋肉痛がすごかったですから。

――トランポリンで飛んでいるのでしょうか。

KENT これは、台の上に乗ってそこから、ジャンプしているんですよ。トータルで200回以上は飛んだと思います。本当に大変でした。

――「僕は走り続ける」は忍者アニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』のエンディグテーマです。Yu-Kiさんは昔、“忍びごっこ”をしていたというくらい好きなんですよね。

Yu-Ki “忍びごっこ”やっていましたね。ちょうど僕らが小学生ぐらいの時に『NARUTO-ナルト-』が流行っていまして、学校で忍術とか真似していました。本当に大好きな作品なので、決まった時は『NARUTO-ナルト-』の世界で言うと、「幻術にかけられている」かのような感覚でした。

 『BORUTO-ボルト-』は人と人との繋がりが描かれていて、友情や愛情など様々な感情が迫ってくるところに惹かれています。憎しみなど、負の感情もあるのですが、その裏側には愛があるんです。

――歌詞にはそういった感情も実は込められていたり?

Yu-Ki 詞に関しては、『NARUTO-ナルト-』からの次世代のストーリーということもあって、親から子へ引き継がれ、次へ進んで行く、次世代へ切り開いて行くということをテーマに書きました。

――ビート的にもオープニングでもいけそうなぐらい、疾走感があっていいですよね。KENTさんが歌っているBメロも切なさが溢れています。

KENT このパートめちゃくちゃいいんですよ! 良いところを歌わせてもらえたなと(笑)。オケの音数も減るので、歌がスッと出てくる感じです。歌詞も僕らが経験して来たことを歌っているので、すごくリンクして気持ちが入っています。

――またMVの仕上がりもいいですね。

Yu-Ki MVはいつもの僕ら3割増しで格好良く撮ってもらいました(笑)。

――最後にKAZUMAさんが変なポーズを取らされているシーンが入っていますが…。

DJ KAZUMA 撮影が全部終わってから、監督さんから「ちょっとそこで“ちょけて”みて」とリクエストされまして。その時は言われるがままに撮ったんですけど、何に使われるのか知らなくて。出来上がったものを観たら、最後に使われていました(笑)。

Yu-Ki 今回は歌っているパートもないのに、KAZUMAの撮影時間が長いなとは思っていたんですよ。覗いてみたらポーズを取らされて、監督さんが「いいね〜いいね〜」と声をかけていて(笑)。でも、あのシーンが良いスパイスになっていると思います。今までのMVとは違って、シリアスな部分を前面に出してくれました。歌詞だけでは伝えられない内側、心情の部分をクローズアップしてくれたんです。そのままシリアスで終わって行くのではなくて、ユーモアを最後に入れてくれたんだろうなと思いました。監督さんの心意気ですね。

KENT 撮影時間も今までのMVの中でも最長でした。朝8時ぐらいに入って、22時ぐらいまで掛かりました。出来上がりの映像は4分とかですが、すごく時間は掛けています。

――改めてこの楽曲が完成して、心境はいかがですか。

DJ KAZUMA メロフロートらしい曲がまた1曲出来たなと。ポップなメロディにわかりやすい歌詞という、心に響くこれからのメロフロートを象徴する曲でもあります。

――『ON THE ROAD』で一つの区切りをつけて、また新たな一歩を踏み出した楽曲ということですね。作曲がメロフロートの初期から支え続けているGouyaIさんというところも興味深いです。

Yu-Ki 今作は全てにおいて、大好きな作品になったんですけど、作曲のGouyaIさんも好きな作家さんなので、そこに気付いてもらえるのは嬉しいです。僕たちの曲を初めて作ってくれたGouyaIさんが関わってくれたというのは、特別な気持ちです。この楽曲が選ばれたのも、実はたまたまなんです。

 「僕は走り続ける」のデモが1コーラス分だけ前からありました。この曲にちょっと手を加えて完成させようかという話をしていた時に、たまたまタイアップが決まったんです。そこから『BORUTO-ボルト-』の世界観に合わせて、歌詞を書いていきました。なので、GouyaIさんに頼んだというわけではなく偶然このような形になりました。ある意味、奇跡です。GouyaIさんも、メジャーでタイアップがつくのは初めてだったみたいで、すごく喜んでくれていました。

――KENTさんは完成していかがですか。

KENT タイアップが決まった瞬間に号泣しました。あまり泣く方ではないのですが、今回は泣いてしまいましたね。

Yu-Ki KENTは、3人の中ではあまり泣かない方です。

KENT 本当に嬉しかったんです。インディーズの頃からやって来ていて一番の目標がメジャーデビューで、それが決まった時も大号泣で。もちろん、一つずつ夢を叶えて来てはいるのですが、ガッツポーズはあっても泣くというのはなかったんです。メジャーデビューの次の目標はこういった大型タイアップだったんです。決まった瞬間はメジャーデビューが決まった時と同じぐらいの感動でした。みんなとやって来た努力が報われたなと思いました。

――でも、一つずつクリアして行くと次の目標のハードルが上がって行くわけで、大変ではありますよね。

KENT 僕らとしては難しいという風には、考えていません。

Yu-Ki 本当に道はひとつ一つだと思っているので。僕らの干支が酉年で、今年は一歩飛躍したいという思いがありました。10月までは今までとそんなには変わらない感じでした。このシングルのタイアップが決まって、これで飛躍できるかもしれないというチャンスをもらったと思っています。

 なので、次のステップが難しいというよりも、この1枚を全力で届けていきたいという思いが強いんです。この1枚を飛躍のステップに出来るかということしか考えていないんです。やっぱりこのタイアップを取るのに、周りの方達が命がけで動いてくれたと思います。これで結果が出せなかったら、僕らは切られますよ(笑)。それぐらいの気持ちで今動いています。

クリスマスの思い出

メロフロート

――カップリングの「僕だからこそ君にあげられるもの」はクリスマスソングですね。何でもクリスマスをテーマにした曲は初めてだとか。ちなみに、クリスマスの思い出はどんなものがありますか?

KENT 高校生の時に、当時付き合っていた彼女と某有名店のフライドチキンを食べたことぐらいですかね(笑)。当時の彼女がそこでバイトをしていたからなんですけど、お店から持って来てくれて。両手いっぱいのフライドチキンでパーティーしたことぐらいです。

DJ KAZUMA え〜? めっちゃ良いなあ。

Yu-Ki めっちゃ良いか?

一同 (笑)。

Yu-Ki 彼女のためには何もなってないけどな。なんかプレゼントを買ってあげないと。

――この曲の歌詞にもあるように<ミニギター>とか。この歌詞はYu-Kiさんの実体験?

Yu-Ki これはイメージです(笑)。「そういうのって良いよなあ」と思ったことを書いてみました。自分のことを書いているわけではなくて、僕は恋愛に対して器用な方ではないので、その気持ちを別の言葉やアイテムで不器用っぽさを表現するにはどうしたら良いだろう、と考えた時に出て来たワードが「ミニギター」だったんです。自分でもギターを弾いたりしますし、音楽が好きな自分を重ねた部分があります。

――恋愛の状況がまた遠距離なのもそう言ったところなんですね。

Yu-Ki そうなんです。これも実体験からとかではなく、今の現状から落とし込んだ言葉を生み出していきます。

――KAZUMAさんのクリスマスの思い出は?

DJ KAZUMA 僕は高校の時はずっと野球をやっていたので、クリスマスの思い出がほとんどないんです。あるとしたら高校3年生の時に当時の彼女と、近くの駅にイルミネーションを見に行ったくらいですね。ほぼほぼ、グラウンドで過ごしていました。だから、フライドチキンがめちゃくちゃ羨ましいです(笑)。

KENT クリスマスとかイベントごとが出来ないのを、割と部活のせいにしてたことはありますね(笑)。

Yu-Ki 僕はクリスマスを一人で過ごしたら負け組だと思っていたので、好きでもない人と一緒に過ごしていたこともありましたね。

――それはメロフロートとしては、マイナスイメージですね(笑)。

Yu-Ki 当時はあまり恋愛に対して向き合っていなかったので。でも、それでは良くないと思い始めて、そこからどんどん変わっていきました。やっぱり相手のことを思ってあげられるような人じゃないとアカンなあと。

KENT 歌詞にも書いてありますけど、<付き合い始めてから もう 3年が経つのに プレゼント選びは慣れないなぁ>とそれほど、一人に対して考えてあげられているという証拠ですね。

Yu-Ki 中学の時は一途で、その反動からか高校では、来るもの拒まずで、今また一途に戻って来ました(笑)。

次に繋げるライブ

期間限定生産盤

――前回のインタビューでYu-Kiさんのカウンセリングの話題があったと思うのですが、反響はありました?

Yu-Ki いや、数人は相談に来ましたけど、そうでもなかったです(笑)。多分、そういう一面を既に知ってくれていたので、改めてそうなんだというのはなかったんじゃないかなと。

――なるほど。むしろ、知られざる一面を解いていきたいというのが個人的にあるのですが、例えばお2人から見たKAZUMAさんのみなさんが知らないだろうという面はありますか?

KENT 短気なところかな?

Yu-Ki あと、頑固で意外にもあがり症だよね。

DJ KAZUMA そうなんです。あがり症でアドリブとか基本できないです。しっかりと構築して表現して行くタイプではあります。

KENT でも、一番周りを見てくれていますね。「そこ見てたのか」というのはあります。Yu-Kiもそういう周りを見る能力は高いですね。僕はそこは全然ないです。

――でも、KENTさんはリーダーなので、そういうところがあってもおかしくはなさそうですが。

Yu-Ki 名ばかりのリーダーで、それらしいことは何もしていないですからね。

――そうは言いましても、リーダーという称号をもらったら、その役割に順応して行くような気もするのですが。

KENT 徐々に順応して来ていますよ。

Yu-Ki ここに来るまで5年かかっていますけどね。僕からしたら徐々過ぎですよ(笑)。

――大器晩成型かもしれませんね。10年後が楽しみな感じでもあるかもしれません。

KENT 10年後かあ…全然イメージできていないです(笑)。26歳ぐらいだったら見える感じはしますけど。Zeppは確実にソールドアウト出来てるようにはなっているはずです。

――Zeppといえば、今作のリリース日にはZepp Nambaでのワンマンも控えてます。今まさに路上ライブをしながら手売りでチケットを売っていますよね。(※取材日は11月7日)

Yu-Ki そうなんです。まだソールドアウト出来ていないです。僕は音楽をやっている人たちで一番多い層は中間層だと思っています。頭一つ抜き出ている方達は全体の2〜3割、これから頑張っていこうとしてる下積みの人たちも同じくらいの比率で、中間層が3〜4割ぐらいいると思っています。僕らはもしかしたら、まだ下積みのクラスかもしれませんけど。この中間層の人たちは、どうにかして上のクラスに抜きん出たいと思っているはずです。実際僕らもそうですし。

 実際に中間層と呼ばれている方達も、Zeppをソールドアウトできるかと言ったら、意外と出来ていない人たちもいると思います。それぐらいあそこを埋めるのは大変なことだと痛感していて…。僕らもメジャーデビューして、タイアップが決まって、周りの人たちは「簡単にZeppは埋まるでしょ」と思っている人たちも多いと思うんですよ。

――確かに簡単なことではないのですが、僕もソールドアウト出来るのではと思ってしまっています。

Yu-Ki そういう風に思ってもらえているのは光栄なことなのですが、路上ライブを今も続けているというのは、ここでしか伝えられないものがあるということもあって。まだまだ自分たちは発展途上で、路上からもっと出来るという思いがあるので、手を抜けない状況ではあります。

――そうだったんですね。あと、僕が凄いなと思ったのは手売りの枚数をSNSで報告していることなんですよね。

Yu-Ki これにも意味がきちんとあります。みんなはすごい状況をイメージして会場に来てくれると思うんです。でも、実際に来てみたら「2階席ガラガラやん」とか現実が見えてしまうと思うんです。これは僕らがどれだけ隠そうとしても、来たらわかってしまうじゃないですか。

 だったら隠す必要もないなと。もちろん僕らもソールドアウトを諦めたわけではないです。がむしゃらにやっていることをみんなとリンクさせた方が、僕らの活動のスタンスとしては、合っているのではないかと思っています。

――3人の総意なんですね。

KENT もちろんそうです。

Yu-Ki 今はまだ、こういうことが出来る時期なのかなと思います。そう言った部分をクローズドしなくてもいいかなと、自分たちはまだ売れているとは思っていないので。

――あとビックリしたのは、チケットの価格です。1,200円というのは安すぎだと思うのですが、なぜこの価格設定に?

Yu-Ki この価格設定は、やっぱりライブに行きたいな思ってくれた気持ちを消したくなくて。僕らのライブに対して火が付きかけているのに、値段という壁で火を消してしまうのはもったいないですから。一番良い状態のライブを見てもらいたいという想いからです。

KENT 僕らが一番観てもらいたいのは路上ではなくて、やっぱりライブハウスやホールでのステージです。路上の良さももちろんありますが、音楽を届けるという意味では騒音などもありますし、伝えたいことが届かないことも出て来てしまうので。きちんとした会場であれば音響など聴く体制が整っているので、音楽に集中してもらえますから。

Yu-Ki 先を見るという意味では、このライブが次のライブに繋がってくれたら嬉しいです。埋まったとしても大赤字だとは思うんですけど、次に繋げるための先行投資ですね。

――では最後に読者にメッセージをお願いします。

KENT 1stフルアルバム『ON THE ROAD』をリリースできて、今作で新たな人たちを囲っていける曲だと思っています。ここから掘り下げてアルバムをゲットしてもらって、根強いメロフローター(ファンの呼称)を作っていけたらなと思っています。もう武器は出揃ったので、これを起爆剤に突き進んでいきたいです。

Yu-Ki 今回のシングルは、メジャーデビュー曲「夢のカケラ」をリリースした時の感覚に近いです。あの曲で全力疾走と言っていたものが、今は走り続けるに変化しました。あの時も新しいフィールドに挑戦する時の気持ちを描いた曲だったので、この「僕は走り続ける」を引っさげていろんな場所に行ってみたいです。地道に路上ライブをやっていた時の気持ちも忘れずに進んでいきたいです。

DJ KAZUMA これからたくさんの人と出会っていくと思います。変わらず1対全員ではなくて、しっかり一人ひとりと向き合ってメロフロートの曲も届けたいですし、その人の人生の糧になれるように頑張りたいです。あと、個人的に久しぶりに歌ってみたいなと思っています。

――落ちサビを丸々歌うのも変化があって面白いかもしれませんね。

Yu-Ki 過去にその案もあったんですけど、でもなくなりました(笑)。

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通常盤
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作品情報

メロフロート 6th SINGLE「僕は走り続ける」
2017年11月15日発売

【期間生産限定盤】
品番:AICL-3438
価格:1111円(税抜)
仕様:CD
※『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』描き下ろし絵柄デジパックジャケット

【通常盤】
品番: AICL-3437
価格:926円(税抜)
仕様:CD

<収録曲>※M5は期間生産限定盤のみ収録
1.僕は走り続ける
2.僕だからこそ君にあげられるもの
3.僕は走り続ける -Instrumental-
4.僕だからこそ君にあげられるもの -Instrumental-
5.僕は走り続ける -TV Size ver.-