モノづくりからみたW杯対戦国【コロンビア編】

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 2018年のサッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会の組み合わせ抽選会が1日18時(日本時間2日0時)からモスクワで開かれ、日本は1次リーグでコロンビア、セネガル、ポーランドと同組のH組となった(国名は対戦順)。2008年1月以降の記事検索が可能な日刊工業新聞電子版で対戦3カ国の国名を入れて検索したところ、コロンビア321件、セネガル30件、ポーランド534件となり、自動車関連を中心に日系企業の進出が進む東欧のポーランドが首位となった。どんな企業が対戦国に関わっているのか、詳しくは日刊工業新聞電子版をご覧いただきたいのですが、このニュースイッチの場を借りて各国ごとに近年の3件の主要記事を紹介します。まずは1戦目のコロンビア。

化粧品素材
 住友商事はブラジルの化粧品素材製造会社のコスモテック(サンパウロ市)の出資比率を引き上げ、中南米における事業エリアを拡大する。コスモテックの株式を14%買い増し、持ち分比率を81%から95%に引き上げた。世界の化粧品市場でシェア2位のブラジルを中心に事業を展開してきたが、2017年に入りコロンビアに進出した。年内にも1アルゼンチンに進出、今後はチリやペルーなどでも事業を展開する。

 住友商事は13年にコスモテックに出資し、ブラジルの化粧品素材市場に参入した。コスモテックの16年売上高は4960万ドル(約56億円)。住友商事の出資後、ブラジルの化粧品市場の拡大に伴い、15年に前年比35.8%増、16年に同14.0%増と、売上高を急拡大してきた。住友商事は市場の拡大を見込み、出資比率を引き上げる。

 コスモテックはブラジルの化粧品素材メーカーでは最大手。粉末や液体など400種類の商材を扱い、化粧品向けの顔料やヘアケア用の増粘剤などに強みがある。これに加え、これまで開発を進めてきた香料と容器の販売も始める。

 ブラジルの化粧品市場は約50兆円で、世界では米国に次いで2番目の規模。今後も年3%程度の成長が見込まれている。化粧品市場のうち素材関連の市場は約2兆円で、コスモテックはブラジルを中心に約800社と取引がある。
REF日刊工業新聞2017年7月20日

中古エンジン再生
 いすゞ自動車は3日、コロンビアで主に路線バスの中古エンジン再生事業に乗り出すと発表した。同社が日本以外でエンジン再生ビジネスを本格的に実施するのは初。14日にも現地で車両修理を手がける企業と合弁会社を設立する。資本金は約2億7000万円。11月から営業を開始し、2021年までに年間3000機のエンジン整備を目標にする。
日刊工業新聞2017年7月4日

コーヒー農園
 味の素ゼネラルフーヅ(AGF、東京都渋谷区、品田英明社長)は、海外のコーヒー農園と協力関係の構築を急ぐ。手始めにブラジル、コロンビア、ベトナム、インドネシアの4カ国のコーヒー農園主と、6月までに協力契約を結ぶ。農園側は、AGFにコーヒー豆を安定供給する。これと引き換えにAGFは、親会社の味の素がつくったアミノ酸発酵液肥料を供給する。収穫量や耐病性の向上を図って、農園の収入増加につなげる。

 AGFは協力契約を結ぶ農園や対象国の数は順次、増やしていく計画。中国や新興国の経済成長により、世界的な規模でコーヒーの消費量が拡大している。今後、コーヒー豆の不足が懸念される。

 同社は「コーヒー需要量が供給量を上回り、近いうちに豆の争奪競争が起こる可能性が高い」(品田社長)と見ている。海外の農園との関係構築を急ぎ、原料を安定して確保する。

 契約を結ぶことで、豆の収量拡大だけでなく、品質の向上も図れる。契約農園や産地を増やすことにより「ゆくゆくは使用量の半分以上を、契約農園で確保したい」(同)考えだ。
日刊工業新聞2017年3月28日