準天頂衛星対応センチメータ級高精度測位端末「AQLOC」(写真:三菱電機発表資料より)

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 三菱電機は11月30日、みちびき(準天頂衛星システム)からのセンチメータ級測位補強サービス(CLAS:Centimeter Level Augmentation Service)信号を受信できるセンチメータ級高精度測位端末「AQLOC(アキュロック)」の受注を12月1日に開始し、2018年4月1日に発売すると発表した。

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 「AQLOC」は、世界最小レベルの受信機と4周波対応アンテナで構成し、農機・建機・鉄道・ドローン・除雪車などの移動体に搭載することで、リアルタイムでセンチメータ級の測位ができ、さまざまな分野での高精度測位の利用拡大に貢献するという。

 三菱重工とJAXAは10月10日、みちびき4号機(準天頂衛星)の打ち上げに成功。結果、準天頂衛星システムは準天頂衛星3機と静止軌道衛星1機の4機体制となり、米国の6機のGPS衛星と連携することで、世界に先駆けて、センチメートル級の測位が可能となった。

●AQLOCの特長 高精度の測位データの活用ではリアルタイム性が求められる。それは、高精度の測位を用いて移動体を制御するためである。AQLOCは、準天頂衛星システムから日本全国に無償で配信されるCLAS信号を受信し、リアルタイムで移動体のセンチメータ級の高精度測位を実現するという。

 受信機およびアンテナに独自の構造を採用し、世界最小レベルの小型・軽量化を実現。ドローンなどの小さな移動体へも搭載が可能である。

 ・受信機 :139(W)×94(D)×39(H)ミリメートル(ヒートシンク有)650グラム ・受信機 :139(W)×94(D)×19(H)ミリメートル(ヒートシンク無)400グラム ・アンテナ: 59(W)×59(D)×33(H)ミリメートル 150グラム

 加えて、自律測位の機能も搭載している。衛星からの信号が受信できないトンネルや高架下でも、受信機に搭載したジャイロと移動体からの車速パルス信号による独自アルゴリズムにより安定した測位を実現するという。

●日本版GPS(三菱電機、AQLOC)のテクノロジー 対応する衛星は、日本の準天頂衛星システムと米国のGPSだ。これで、センチメータ級の精度を実現する。

 なお、AQLOCはEUの衛星Galileoの信号も受け取る仕様である。世界中で通用する仕様を目指す意図があるのであろうか。

●日本のみちびき対応製品 内閣府のホームページでは、三菱電機以外にも多くの企業がみちびき対応の製品を発表している。

 正確な測位情報は、自動運転やドローン操作などでの必須な要素であり、今後も対応製品は増えていくであろう。