iPhone Xの有機EL(OLED)パネルは現在、Samsung Displayが独占的に供給しています。しかし、新たなOLEDのサプライヤーとして、中国のBOE Technology Groupが本格的に名乗りを挙げていることが分かりました。

四川省と重慶市に生産ラインを建設

韓国メディアETNewsによると、BOEは中国の四川省に70億4,000万ドル(約7,880億円)を投じて「B11」と呼ばれる生産ラインを建設するだけでなく、重慶市にも「B12」と呼ばれるラインを構築する計画のようです。
 
このうち、「B11」ではフレキシブルOLEDと折りたたみ可能なOLEDの生産比率が7:3、「B12」では5:5になることが伝えられています。
 
以前の報道では、約1,000億人民元(約1兆6,600億円)を投じて工場を設置するとも言われており、両ラインが稼働すれば桁違いの数量のOLEDが市場に投入されることになります。

折りたたみ可能なOLEDの普及に繋がるか

もちろん、BOEが供給先として狙う対象はAppleです。現在、iPhone XにOLED供給を行うのは、Samsung1社であり、この独占供給がOLEDのコストを高止まりさせる原因とされています。
 
AppleはLGと協力しているとの報道もあり、技術力で遅れを取るBOEの出番が早々にあるかは不明です。ただし、サプライヤーが増えることは、OLEDの調達コストを大きく引き下げることにもなるので、いずれにせよAppleにとっては歓迎できる状況といえるでしょう。
 
また、折りたたみ可能なOLEDの供給にメドが立てば、さらなる大画面化が可能となるため、iPhoneを含むスマートフォンのあり方にも大きな変化が訪れそうです。
 
 
Source:ETNews via AppleInsider
(kihachi)