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オンキヨーは、同社製のスマートスピーカーとしてGoogle アシスタントに対応する「G3(VC-GX30)」とAmazon Alexaをサポートする「P3(VC-PX30)」の2モデルを日本でも投入します。

発表会では、オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパン社長の荒木健氏、オンキヨーのAI/IoT事業戦略室の宮崎武雄氏により、各モデルの製品コンセプトの紹介とAI関連製品に関する事業戦略の説明が行われました。

○Google アシスタント対応の「G3」

G3はGoogle アシスタントによる音声操作や天気、ニュースの読み上げにくわえ、「Chromecast built-in」(メディアストリーミング端末のChromecast相当機能)に対応したことが特長です。「Google Play Music」や「radiko.jp」、「TuneIn」といった音楽やラジオのストリーミングサービスのほか、オンキヨー&パイオニアブランドのサウンドバー、AVレシーバーなどの機器に曲を送って再生できます。カスタム2ウェイドライバーと高出力スイッチングアンプを搭載するなど、「音に特化したスマートスピーカー」がコンセプトとのこと。オープンプライスですが、想定価格は25,000円前後となります。

○Amazon Alexa対応の「P3(VC-PX30)」

一方のP3は、音声アシスタントにAmazon Alexaを採用、「Amazon Prime Music」や「TuneIn」のストリーミング再生機能のほか、マルチルームオーディオ再生機能「DTS Play-Fi」に対応しています。P3からオンキヨー&パイオニアブランドのPlay-Fi対応製品へ音楽をストリーミングしたり、マルチルーム機能を利用したりもできます。出力10W×2chのアンプと2.5インチフルレンジ×2のステレオ構成にくわえ、背面のパッシブラジエーター×2により強化した低域で"アメリカンサウンド"を狙ったとのこと。現時点ではAmazonプライム会員向けの招待制販売が実施されており、32,184円という価格が設定されています。

○"聴く"スピーカーから"使う"スピーカーへ

最初に登壇したオンキヨー AI/IoT事業戦略室の宮崎武雄氏は、同社のAI/IoT事業戦略について説明しました。スマートスピーカーの市場規模は2017年度には1,800万台程度ですが、2021年度には1億台を、2022年度には1.6億台を超えると予測しているとのことです。

オーディオメーカーであるオンキヨーがスマートスピーカーを手掛ける理由としては、「人々が音楽を聴く機会を増やし、より身近にする」(宮崎氏)ことが挙げられました。具体的な取り組み方針としては、Google アシスタントとAmazon Alexa、そしてAppleのSiriを採用した機器をそれぞれ用意するという「マルチAI戦略」に触れたうえで、目的や用途に応じたプラットフォームの選択を可能にするとの説明がありました。

続いて登壇したオンキヨー&パイオニア マーケティングジャパンの荒木健氏は、スマートスピーカーの販売戦略と今後の展開について説明しました。

現在のAI関連製品としては、今回発表されたGoogle アシスタントとAmazon Alexa対応のスマートスピーカーのほか、Apple Siri対応のイヤホン「RAYZ」、「Notification App対応モデル」(Androidスマホに届いた通知を音声で伝える機能を持つヘッドホンやイヤホン)などを展開しつつ、「屋内・屋外を問わず顧客の使用シーンに応じて最適なAIを備えた製品を提案する」(荒木氏)とのこと。具体的にはバスルーム埋め込み型スピーカーや、体が不自由な人向けの支援ツールとしての活用を検討しているそうです。

○キャラクターが明確に異なる2モデル

その後実施された試聴会では、「G3」と「P3」それぞれの音を聴くことができました。Google HomeとAmazon Alexaというプラットフォームの違いもさることながら、音や製品としてのキャラクターが明確に異なります。

G3は、外見からは無骨な印象を受けますが、音はしなやかかつクリアで低域もしっかり鳴らします。Bruno Marsの曲を聴いたところ、シンセベースらしき重低音もそつなくこなしていました。会場ではテーブルの上に置かれていましたが、壁に寄せて設置するとより低音が豊かになるとのことです。音声を聞き取りやすくするために、マイク基板を天面ラバー部に直接固定し筐体と接触させないフローティング構造(特許申請中)を採用するなど、新技術の採用もチェックポイントといえるでしょう。

P3は、左右のフルレンジユニットが近いためステレオ感は強くないものの、音の広がりと奥行きを実感できます。デモでは"アメリカンサウンド"を狙ったとの説明がありましたが、いわゆる"ドンシャリ"ではなく、抑制が効いた厚みのある低音という印象です。今回はテストできませんでしたが、DTS Play-Fiはハイレゾ音源(最大192kHz/24bit)を対応機種へ伝送できるとのことですから、ほかのAV機器との連携を試してみたいものです。