黄蘭は原則としてバラエティ評は書かず、白蘭氏におまかせ。今回だけ例外的にドラマ『やすらぎの郷』の出演俳優の地の話に付き合った。チラチラと裏話として報道されていたネタを含めてなかなか面白かった。石坂浩二、加賀まりこ、ミッキー・カーチス、有馬稲子、富士真奈美、名高達男、草刈民代、山本圭らがヒナ壇並びで、嬉しそうに笑い転げる。有馬は御年85歳にして真っ赤なジャケットに真っ赤なスカーフ、バラエティ出演が嬉しいのだろうか。
石坂や山本やミッキーが浜辺で釣りをする場面の実態。高齢者がロケで体調を崩されても困るので、3人だけのスタジオ録画。周り中が黄緑色の撮影で、これをCG加工してある。ドラマの中でも「これは合成だナ」とわかっていたが、石の台に3人が座って黄緑色のスクリーンを眺めて芝居していた構図は可笑しい。ミッキーはカンペ頼りだったとか。水辺の光線とスタジオのライトはズレていた。
欠席の八千草薫を皆で「かわいい、かわいい」と大絶賛。九条摂子という90歳役の八千草が万人に愛されているのを実感する。筆者はパーティーで何度もナマ八千草を見かけたが、小さい人で物静か。「私が、私が」という自己顕示欲の権化みたいな女優たちの中で、彼女の控え目さが好感されているのに違いない。残念だったのは、「元大女優にして、今ド貧乏」な白川冴子役の浅丘ルリ子がいなかったこと。元夫の「兵ちゃん石坂」に逢いたくなかったのかネ。
(放送2017年11月27日19時〜)

(黄蘭)