27日、韓国日報は、韓国で若者を中心に近年人気の高いロング丈のダウンコート着用をめぐって、一部の学校と生徒の間で深刻な摩擦が起きていると報じた。写真は韓国大統領府。

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2017年11月27日、韓国日報は、韓国で若者を中心に近年人気の高いロング丈のダウンコート着用をめぐって、一部の学校と生徒の間で深刻な摩擦が起きていると報じた。

釜山(プサン)のある中学校では最近、生徒らにロング丈のダウンコート禁止令が出された。高価なダウンコートを子どもに買ってやれない保護者から、「子どもが格差を感じ疎外感を抱きかねない」などの訴えが相次いだためだという。

また別の学校では「膝まであるロングダウンコートは歩幅が狭くなるため、階段を上り下りする際など安全面での問題が発生しかねない」という理由で着用を規制したそうだ。

しかし、生徒らはこうした禁止令に激しく抗議している。中学生のAさん(15)は、先日ツイッターに「学校が貧富の差を理由に突然ロング丈のダウンコートの着用を禁止したが、決定理由の十分な説明もなく、皆おかしいと思っている」と投稿した。さらに今月22日には大統領府公式サイトを通じて請願する人も登場、「中・高校生がロング丈のダウンコートを着られるようにしてください」というタイトルで「寒いのに、自分のお金で買ったダウンコートすら着るなというのはひどい」と主張した。

ロング丈のダウンコートは、保温性の高さなどから昨年ごろから口コミで生徒間に広まり、今年の冬は着ていない人が見つからないほど大きな人気を集めているという。先日発売された平昌(ピョンチャン)五輪の公式ダウンコートは品切れしたり、販売サイトがサーバーダウンしたりするほどの人気で、現在、中古品取引サイトでは定価14万9000ウォン(約1万5000円)のこの商品が約30万ウォン(約3万円)台で売られている例もあるそうだ。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「学校はよく決断してくれた。着たくてもお金がなくて着られない生徒のことを考えるべき」「制服は貧富の差を感じさせないために作られたもの。その趣旨からすれば禁止が正しい」との賛同意見が寄せられる一方で、「それならダウンコートだけでなくダウンジャケットも禁止すべき」「以前、高価なプレミアムダウンジャケットがはやった時は何も言わなかったのに、ダウンコートだけ制限するのは理解できない」など反論も負けていない。

解決策として「国がダウンコートの制服を作って安く普及させたら?」「制服に合わせて団体で作るのはどうかな?生活が苦しい家庭には国が支援すべき」との声も上がった。

しかし、大統領府への請願には否定的な意見が目立ち、「こんなことまで請願しちゃう?」「本当に未開。今や何かというと集団で大統領府に請願。頭数だけそろえば正義だと勘違い」など厳しい声もあった。(翻訳・編集/松村)