花田虎上氏

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 良く言えば生一本、しかしそれは裏を返せば融通が利かない偏屈な男ということにもなる――。今回の暴行問題を、「謎」の行動によって一層こじれさせている貴乃花親方。親族たちは彼をどう見ているのか。

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「(貴乃花親方は)損得の計算ができないかもしれませんねえ。だから私とも疎遠なんじゃないですか?」

 11月17日、「バイキング」(フジテレビ系)に出演した藤田紀子さん(70)は、彼をこう評した。実の母をして「疎遠」と言わしめる貴乃花親方は、日本相撲協会のみならず家族の中でも「孤高」である。

 1998年、「若貴」として人気絶頂だった頃、突如、貴乃花は「若乃花の相撲には基本がない」と批判。以来、貴乃花が心酔していた整体師の存在が問題視されたことなどもあり、若貴を含む一家は崩壊した。弟である貴乃花が2学年上の兄である若乃花を「花田勝氏」と呼んでいたことに、ふたりの関係は集約されていると言えよう。

花田虎上氏

 果たして、「お兄ちゃん」は今の貴乃花親方をどう見ているのか。現在、「花田虎上(まさる)」と名乗っている元若乃花の自宅を訪ねると、彼は出て来ず、マネージャーを兼ねている夫人が、

「(花田氏が貴乃花親方について知っているのは)昔の性格で、今の性格や考え方は分かりませんから、お話しすることができません」

 と応対するのみだったが、今年7月の本誌(「週刊新潮」)の取材時、花田氏はこう語っていた。

「兄弟優勝決定戦」

「僕は父(先代の大関貴ノ花)の“スカウト”で角界入りしたわけですが、あれは素質を見込んでのスカウトではなかったように思います。つまり、ひとりの相撲取りとして入門したのではなく、あくまで逸材と言われた『弟の兄』としての入門だったんでしょうね」

 そして、若貴兄弟として騒がれたものの、

「若い女の子のファンは全部弟で、僕のファンは男がメイン。僕の女性ファンは年配の方が中心で、気付いたら20歳で『シングルマザーが結婚したい男性ナンバーワン』になっていました。『あっ、俺ってそういうポジションなんだな』と。要するに、僕は弟の壁だったんだと思います。若乃花という兄が壁として存在することで、弟は誰からも変なことをされない。僕は弟を横綱にするためのお目付け役に徹していました」

 ところが前記の通り、その後、兄弟は不仲に至るわけだが、

「決定的なきっかけは95年の11月場所。史上初の兄弟優勝決定戦に僕が勝ったことでした。正直、負けたいくらいでしたが、結局、勝ってしまった。以来、弟の中に『しこり』のようなものが生まれ、事あるごとに向こうから突っかかってくるようになったんです。僕としては、何も含むところはなかったんですが……。でも、(弟から)今もう一度話そうと言われてもウェルカムではないですね」

 貴乃花親方の周りでは、どういうわけか禍根が生まれやすいようである。

「週刊新潮」2017年11月30日号 掲載