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ノバク・ジョコビッチ(セルビア)やスタン・ワウリンカ(スイス)、アンディ・マレー(イギリス)に加えて、錦織圭(日本/日清食品)など、上位の選手が怪我などを理由に、失速した。

一方で、トップ10をはじめとした上位に食い込んでいた実力のある選手らが、2017年のシーズンではトーナメントを制するなど、合間を縫って高い成績を上げた。時には、自身初となるマスターズのタイトルを取るなど、注目すべき実績を積み上げた。今回は今年更なる躍進を遂げた5人の選手を取り上げ、紹介する。

■「ATPファイナルズ」で初のブルガリア人優勝者になった、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)

※写真は「ATPファイナルズ」のときのディミトロフ
(Photo by Photo by Julian Finney/Getty Images)

2017年のシーズンは、ディミトロフにとって、大きな一歩になったといえるだろう。

同選手は、2017年末のランキングで3位を確保し、自身最高の順位につけているほか、さらなる上位には、1位のラファエル・ナダル(スペイン)、2位のロジャー・フェデラー(スイス)しかおらず、すでに堂々のトップレベルの選手となった。

ほかにも、タイトルとしては、年初に錦織を倒してタイトルを手にした「ブリスベン国際」のほか、「ガランティ・コザ ソフィア・オープン」、マスターズの「ウェスタン&サザン・オープン」も手にしており、自身のキャリア最高ランキングに、大きな2つのタイトルという実りの多い一年になった。

ジョコビッチ、ワウリンカ、そして錦織らが復帰してくる2018年に、どの順位につけるか問われることになる。

■「ATPファイナルズ」で2人の「伝説」級選手を倒したダビド・ゴファン(ベルギー)

※写真は「 楽天ジャパンオープン」のときのゴファン

テニスファンにとって、2017年のゴファンの成績には非常に興味を引かれるものかもしれない。また、ゴファン自身にとっても、テニス選手として大きなマイルストーンを通過したといっていい一年だった様子だ。

「全仏オープン」の試合中に足を怪我してしまうなど、不運にもみまわれたゴファンだったが、7月半ばには復帰。2ヶ月ほどはなかなか上位へ進出できなかったものの、「深センオープン」と続く「楽天ジャパンオープン」で優勝し、自身のシーズン記録にならぶ2つのタイトルの取得を達成した。

また、ゴファンがもっとも印象的なパフォーマンスを見せたのは、シーズンを締めくくる「ATPファイナルズ」だった。参加するランキング上位の8選手を4人ずつに分けて総当たり戦を行うラウンドロビンで、ナダルに勝利。準決勝へ進出すると、フェデラーからも勝ち星を上げ、ファイナリストになるなど、ランキング1位、2位の選手を立て続けに倒して、アピールした。

最終的に2017年は、ゴファンはランキング7位で締めくくっており、こちらも自身キャリアで最高の順位につけている。ナダルやフェデラーに勝利して自信もつけてきたゴファンが、強豪のひしめく2018年のランキング上位争いでどんな戦いを見せてくれるだろうか。

■ランキング4位と自身最高ランクにも食い込んだドミニク・ティーム(オーストリア)

※写真は「全米オープン」のときのティーム
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

ティームは獲得タイトルこそ、「リオ・オープン」のひとつだけだったものの、ランキングでは自身最高位となる4位に一時的に割り込むことに成功するなど、数字面でも実績の厚みを増したと一年だった。

ほかにも、上位への進出はたびたび果たしてきた。年初の「ブリスベン国際」では、準々決勝に進出し、優勝したディミトロフに敗れたものの、幸先のいいスタートをきった。

さらにクレーコートでも、ティームを上回る上位の選手との激しい争いを繰り広げた。「バルセロナ・オープン・バンコサバデル」では決勝戦でナダルと対戦し、クレーコートを得意とする選手同士の試合を戦いぬいた。結局、ティームは4-6、1-6で負けてしまったものの、準優勝に輝いた。

続く、「ムトゥア マドリッド・オープン」でも、またしてもナダルとの決勝戦まで勝ちあがり、敗北を喫するものの、「BNLイタリア国際」では準々決勝でナダルの壁を打ち破った。準決勝で惜しくも、ジョコビッチには負けてしまったものの、見るべき結果だったといえそうだ。ただ、ティームのクレーコートシーズンの活躍はそれでは終わらず、「全仏オープン」でも、準決勝まで進出。三度、コート上でナダルと合間見えたが、3-6、4-6、0-6と及ばなかった。

ほかにも、アメリカ・シンシナティで開催された「ウェスタン&サザン・オープン」では、準々決勝に進出した成績を残している。

■「ウィンブルドン」では惜しくも準優勝に終わったマリン・チリッチ(クロアチア)

※写真は「上海ロレックス・マスターズ」のときのチリッチ
(Photo by Yifan Ding/Getty Images)

2017年のチリッチの見せ場といえば、「ウィンブルドン」の決勝戦だったと言っていいだろう。足のマメをつぶしてしまい、チリッチ自身は思うようなプレーをできていなかったかもしれないが、2014年の「全米オープン」制覇以来、最もグランドスラムの頂点に近づいた試合だった。

そのチリッチは2017年のシーズンで、何度も大会の上位に顔を出してきた。「全豪オープン」を含む1月の結果こそ振るわなかったものの、「ABN AMRO ワールド・テニス」で準々決勝へ進出したことを皮切りに、結果を残した。

「TEB BNP パリバ イスタンブール・オープン」では優勝。「全仏オープン」でも、決勝に進出したワウリンカに準々決勝で敗れるまでは順調に勝ち上がり、マスターズでもグランドスラムでも上位に絡む活躍を見せた。

「ウィンブルドン」での準優勝を経て、シーズン後半には「楽天ジャパンオープン」で準決勝へ進出したほか、「上海ロレックス・マスターズ」ではナダルに、「スイス・インドア」ではフェデラーに準決勝で敗れるまで勝ち上がった。

通年でのランキングでも自身最高位となる4位に一時、順位を上げるなどトップ3まであと一歩のところにまで達した。強力なライバルが戻ってくる2018年にランキングをどのように守るかも見所だ。

■マスターズ初優勝で、「ATPファイナルズ」でも活躍したジャック・ソック(アメリカ)

※写真は「ATPファイナルズ」でのソック
(Photo by Julian Finney/Getty Images)

ソックの2017年も、同選手自身にとって新たな地平を拓いたものだったかもしれない。

タイトルを獲得した大会のひとつである「ASBクラシック」や、「 デルレイビーチ・オープン」で優勝の栄冠を手にし、着実に結果を積み上げた。

ほかにも、「BNPパリバ・オープン」では準決勝に進出(フェデラーに1-6 6(4)-7で敗戦)し、「マイアミ・オープン」でも準々決勝まで勝ち上がった(ナダルを相手に2-6、3-6で黒星)ほか、「シティ・オープン」でも準決勝に入り、ベスト4を記録した。

その後、5連敗するなど落ち込んだ時期もあったものの「ロレックス・パリ・マスターズ」に優勝し、「ATPファナルズ」の出場選手枠に滑り込んで、ツアー最終戦でも活躍を見せた。

(テニスデイリー編集部)

※写真は左から、ディミトロフ(Photo by Photo by Julian Finney/Getty Images)、ゴファン、ティーム(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)、チリッチ(Photo by Yifan Ding/Getty Images)、ソック(Photo by Julian Finney/Getty Images)