シンガポール的、艶なナイトアウト。Hong Kong Streetへ。
元ハナコのシンガポール書簡/拝啓、〈星〉へいらっしゃいませんか? 第6回

第6回はシンガポールのヒップなナイトライフをご紹介。夜のHong Kong Streetは盛り上がってるよ、と聞きまして、どんなものか調査に行ってまいりました。

☆前回の記事「シンガポールのローカルフード食べ比べ〜チキンライス編〜」はコチラ!
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こんにちは。日本には冬が早くやってきたと聞きました。お風邪などひいていませんか?

こちらは雨季に突入しました。雨が降った後は南国なりにだいぶ涼しいです。汗ばんだ身体にはビールが心地よかったのですが、ビールじゃないものもいいかも、な季節が訪れたので、美味しいお酒を求めてナイトアウトすることに。近年、盛り上がりを見せているスポットの1つ「Hong Kong Street」へお出かけしてみました。

シンガポールの六本木エリアにある閑静なストリート。

Hong Kong Streetは、クラーク・キー地区にあります。クラーク・キーは私の勝手な置き換えイメージだと、東京で言うところの六本木。クラブが集中していたり、ダイニングバーが多かったりで、夜はネオンが煌く賑やかなエリアです。Hong Kong StreetはMRT・クラーク・キー駅からすぐの場所にあるため、さぞ華やかな通りかと思いきや、全長200m弱、ぱっと見はとても静かで落ち着いています。

世界のバーTOP50の常連バーが人気に火をつけた。

この狭い通りにおしゃれな20~40代が集い始めたきっかけとなったのが「28 HONGKONG STREET」というバー。2011年後半にオープンし、2012年以来、毎年『世界のバーTOP50』に名を連ねています。このバー、入り口が非常にわかりづらい。中が全く見えないし、そもそも「扉、どこ……?」と戸惑います。

アメリカで禁酒法が施行されていた時代にアルコール飲料を密輸する場だったspeakeasyをモデルにしているのだとか。この隠れ家感も人気を呼んでいる理由。ドキドキしながら戸を押すと、受付カウンターがあり、その奥に席が広がります。カウンターと、2名用のテーブル席、グループ用のブース席。

同店がたくさんの賞を獲得しているのは、カクテルの独創性。オーソドックスなものではなく、シグネチャーメニューに挑戦してみてください。

写真の傘が差してあるのは「コパトーン」。

ダークラムを主体に、ヴァージン・ココナッツオイルやパイナップル風味を加えたもの。苦味もきいていて、南国を感じる大人味。氷の「28」の文字も可愛い。

平日の遅い時間や週末は混んでいるのでウォークインで入るのはなかなか難しく、電話を一本入れてから行くのがベター。予約すると「Tom」のように、テーブルに名前を置いておいてくれます。

18時開店なのですが、17時55分くらいに電話したら誰も出ず。ですがその30分後くらいに店から「電話いただきました?」と折り返しが。「した!」と言って無事に予約完了。人気店なのに、折り返し電話……!! 世界のバーTOP50の常連店のホスピタリティの高さに感動でした。

イタリアにスペインに。各国の美食美酒がいっぱい。

さて、28が駅寄りの場所にあるので、ストリートに沿って奥に進む形で他にもお薦め店を紹介してまいります。

まずはカジュアルイタリアンの「Amo」。こちらの人気は薄焼きピッツァ。

フェデリコ・スキラルディとメアリー・シリージョの2人のシェフが、約2年の歳月をかけ、生地に最適の小麦粉を探し続けたのだそう。マルゲリータやマリナラなど定番ピッツァのほか、変わり種も。写真はトリュフとキノコ。

サクッと焼きあがった生地をかじると、ふんわり小麦のいい香りが鼻に抜けて心地よし。

イカスミパスタをオーダーしたら、イカスミが別添という、初めて見たスタイル。「混ぜたらいいの?」とスタッフに尋ねたところ「食べたら同じだから混ぜても、ディップして食べるのでも、お好みで」という、これまた予想外の回答。

フレンドリーなスタッフと、1950年代の倉庫をイメージしたという内装が居心地の良い空間です。

スペインの星取りシェフがシンガポールに進出。

Amoの2軒ほど隣にあるのが、「FOC」。読み方はエフ・オー・シーではなく、フォック。スペイン語で「火」を意味するのだそう。スペインのミシュラン星取りレストラン「Can Jubany」のシェフ、Nandu Jubanyがシンガポールで開いたお店です。

店内の上方には大きな顔のオブジェがあちこちに。モダンかつやや怪しげで、活気あるムードに包まれています。

メニューはタパスが主体。ハムのクリームコロッケや鰻とポークベリーを卵黄とマッシュポテトにディップして食べるひと皿やタコのグリルなど、スターター的なものからメインになりうるものまで、メニュー表の約2ページにわたってタパスがずらり。

小ポーションなので、2人で訪れたとしてもいろいろとオーダーできて楽しめます。お味がやや濃いめなので、お酒が進む、進む……。

驚くのは、注文してから提供されるまでの速さ。もちろん作り置きではなく、オープンキッチンの中を見ている限り、オーダーが入ってから作り始めているのですが、スタッフ1人1人の役割分担がきっちりなされていて、さささっと高速で出てきます。

スタッフの動きを眺めるのがエンターテインメント的に面白いので、カウンター席がお薦めです。

飲みすぎ注意。解放的になれるラテン・アメリカンなバー。

さらにストリートを進むと、ラテン・アメリカの雰囲気を味わえるバー「Vasco」が。ウィスキーやジンは置かず、ラテン・アメリカ系のスピリッツのみを使ったカクテルを提供しています。よってお薦めはカイピリーニャやモヒート。

女性好みのカクテルに仕上がっていますが、アルコール度数強めのものが多いのでご注意を!

ラテン・アメリカのサンドイッチ、エンパナーダなど軽食やつまみもスタンバイしています。

シートが広いブース席がゆっくり話せていいのですが、カウンター席付近でスタンディングで飲むのもカジュアルで楽しそう(観察していると、出会いも結構あるようです)。

同店を訪れたら、できればお手洗いを覗いてみてください。スピーチやら何やらが流れていて、長居しても飽きません(友達はなかなか帰ってこなかった)。

艶な店が並ぶHong Kong Street。東南アジアらしいローカル店探索も面白いのですが、時にはこういったヒップな男女が多く見られる場所へのナイトアウトも刺激になっていいものです。ローカルの人たちと知り合うこともできそうなので、ぜひ、一緒に繰り出しませんか?ご来星を心待ちにしています。

追伸:初めてのお手紙にも書きましたが、この国はアルコール度数に比例して酒税がかかるので、バーへ行くと結構高額です。悪しからず。。。

今回紹介したお店はコチラ!

【28 HONG KONG STREET】
■住所:28 Hong Kong Street, Singapore 059667
■アクセス:MRT・クラーク・キー駅より徒歩約4分
■電話:+65-8318-0328
■営業時間:18:00-2:00
■定休日:日曜
■URL:http://www.28hks.com

【Amo】
■住所:33 Hong Kong Street, Singapore 059672
■アクセス:MRT・クラーク・キー駅より徒歩約5分
■電話:+65-6723-7733
■営業時間:12:00-15:00、18:00-23:00
■定休日:無休
■URL:http://www.amorestaurant.sg

【FOC by Nandu Jubany】
■住所:40 Hong Kong Street, Singapore 059679
■アクセス:MRT・クラーク・キー駅より徒歩約7分
■電話:+65-6100-4040
■営業時間:12:00-14:00、18:00-22:00(金土-22:30)
■定休日:日曜のランチ
■URL:http://focrestaurant.com

【Vasco】
■住所:42 Hong Kong Street, Singapore 059681
■アクセス:MRT・クラーク・キー駅より徒歩約8分
■電話:+65-8799-7085
■営業時間:18:00-1:00
■定休日:日曜
■URL:http://www.vascosingapore.com