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4ドア最速のSVプロジェクト8 完売まもなく

ジャガーのもっともパワフルなロードゴーイングカー、XE SVプロジェクト8がLAモーターショーで披露された。ニュルブルクリンクで4ドア車最速の記録を打ち立てて以来、初のお目見えだ。

このクルマは、20.7kmのコースを7分21秒23で走り抜けた。下のビデオがその時の様子だ。

ジャガーの特別車チーム(SVO)の作品である600psのセダンは、今までの4ドア・チャンピオン、アルファ・ロメオ・ジュリア・クオドリフォリオの持つ7分32秒の記録を更新した。

多くのサーキットでの記録同様、この記録もメーカー発表のものだが、主張を裏付けるためにラップ全体のビデオ(下)が公開されている。

プリ・プロダクションのスケジュールが終わりに近づき、2018年5月から顧客デリバリーが予定されているXE SVは、SVOの開発した2番目のスペシャル・エディションで、2014年のジャガーFタイプ・プロジェクト7に続くものだ。ソリフールにある通常のXE工場ではなく、コヴェントリーのSVOテクニカル・センターでハンドメイドされる。

ジャガーのスポークスマンはAUTOCARに対して、XE SVがグッドウッド・スピード・フェスティバルで一般に公開されるより前に、すでに生産予定台数全体の3分の1に相当する100台以上の注文があったと語った。

彼はまた、今回のサーキット記録更新のニュースによって「残りの台数もすぐに完売するでしょう」と付け加えた。

プロジェクト7と同様、このスペシャルXEはジャガーのスーパーチャージャー付き5ℓV8エンジンを搭載している。しかしパワーはスペシャル・エディションのFタイプを23ps上回る空前のレベルにまで引き上げられている。

このXE SVはプロジェクト7で採用された後輪駆動ではなく全輪駆動となっており、ZF製8速ATを特別にチューンして使っている。

価格は2265万円 標準車と違うところとは?

プロジェクト8はジャガーの現行モデル中もっとも加速力が強く0-100km/hは3.3秒、全輪駆動のFタイプSVRをコンマ2秒上回る。これはポルシェ911GT3の領域であり、同類のサーキット・スペシャル、BMW M4GTSをしのぐ。

149995ポンド(2265万円)の値札の付いたこのクルマには、ダウンフォースを発生させるためにレース規格のボディーワークが施されており、アジャスタブル・フロント・スプリッター、フラット・アンダーボディ、リア・ディフューザーとカーボンファイバー製バンパー、アジャスタブル・リア・ウイングが標準装備となっている。

外見は通常のXEとほぼ同様だが、中身は広範囲に作り替えられている。ボディワークの75%が新たに製作され、量産車と同じなのはフロント・ドアと屋根だけだ。とくにフロントのヘッドライトは、冷却の強化とエンジン作業のため14mm前に出されている。

プロジェクト8のボンネットは特別誂えのカーボンファイバー製で、量産車より3kg軽い。またエンジン冷却を強化するため、エア排出ダクトが追加されている。

305mm幅のタイヤをクリアするため、フェンダー・アーチは55mm外側に出されている。この変更されたパネルに合わせるため、SVOのエンジニアはリアのドアもカスタムメイドしなければならなかった。

このクルマのエクステリアは、風洞実験と流体力学のコンピューター・シミュレーションにより開発された。これによって、サーキット・モードではリフトが205%減少し、300km/hでは122kgを超えるダウンフォースが発生するとジャガーでは言っている。

SVOの部長、マーク・スタントンはこう言った。

「プロジェクト8のボディでXEから変わっていないのは、屋根とフロント・ドアだけです。ニュルブルクリンク北コースでの驚異的な記録により、この大掛かりな変更がうまくいったことが証明されました」

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