(写真提供=SPORTS KOREA)パク・ソヨン

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11月26日まで行われたフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦のスケートアメリカで優勝した宮原知子。

全日本選手権3連覇中のエースが左股関節の疲労骨折から11カ月ぶりに復活したことが関心を集めているが、お隣・韓国に、彼女と似た境遇にある女子スケーターがいる。

パク・ソヨンがその人だ。

韓国代表として、2014年のソチ五輪に出場。2016年の四大陸選手権では女子シングルで4位に入り、韓国女子フィギュアの看板と呼ばれる選手である。

1997年生まれの20歳は、フィギュア界の“長女”と呼ばれることもあり、平昌五輪代表の筆頭にも挙げられていた。

代表選抜戦で流した涙の理由

だが、2016年末からは、リンクを離れることを余儀なくされてしまった。

泰陵(テルン)選手村スケート場でステップの練習中に転倒し、左足首付近の骨が折れてしまったのだ。

パク・ソヨンはその翌日に手術を受け、入院。

当時は「リハビリには約6〜8週間かかる予定」と報じられ、翌年1月のフィギュア総合選手権大会と冬季ユニバーシアード、2月の札幌冬季アジア大会などを棄権することとなった。

11月に参戦したGPシリーズフランス大会で合計185.19点を記録し、韓国女子選手としてはキム・ヨナ以来初めてとなる国際大会での180点越えを果たした直後のことだった。
(参考記事:韓国のフィギュア女王キム・ヨナは今、何をやっているのか

約1年後に控えた平昌五輪に向け、国民の期待が膨らんでいた中でのアクシデント。

韓国フィギュア界の落胆については言うまでもないが、パク・ソヨン自身は五輪出場をあきらめなかった。当時はこんなことを語っていた。

「幼いころから平昌五輪に出ることを夢見てきました。絶対に立ちたい舞台だから、あきらめたくないです」

その言葉通り、リハビリに専念した彼女は、ケガから8か月が経った今年7月、平昌五輪代表1次選抜戦で復帰した。

ただ、日本の宮原知子のように、完全復活は遂げられなかった。

まだ足首は完治しておらず、結果は6位。合計149.15点に終わり、1位のチェ・ダビン(合計181.79点)には30点以上も差を付けられた。

大会後、パク・ソヨンは大粒の涙を流していた。

さらなる試練と代表選抜戦の行方

平昌五輪への夢が遠のいたことにショックを隠し切れなかったのだろうが、彼女にはさらなる試練が訪れる。

選抜戦後、足首に入れていた金属を外す手術を受けた直後の10月、足首に炎症を起こし、再手術を受けることとなったのだ。

骨折直後から、彼女は合計3度の手術を受けたことになる。

それでもパク・ソヨンは、コンディションの確認の意味も込めて、11月10〜12日に開かれたGPシリーズ第4戦のNHK杯に出場。結果は総合135.79点、出場12選手中12位と振るわなかったが、平昌五輪を目指す覚悟を示した。

まだケガの影響があるのか、不安が残る一戦となったが、最近は調子が上がっているらしい。

パク・ソヨンのマネジメントを受け持つオールザットスポーツの関係者はこう話している。

「(NHK杯は)手術後に練習を再開して2週間程度しか時間がなく、十分なパフォーマンスを見せられませんでした。しかし、彼女は短期間でコンディションを取り戻しつつあるので、私は前向きに考えてもいいと思っています」

韓国の代表選抜戦は、明日12月1日から開催される第2次選抜戦、来年1月の3次選抜戦まで行われ、3回の合計点数で最終順位が決まる。

女子の代表枠は2つだ。

はたして、パク・ソヨンは、宮原知子のような復活劇を見せられるだろうか。

(文=李 仁守)