スマホのカメラは4つの時代に突入した! 高画質カメラ競争は、リアからフロントに移行している

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ファーウェイが11月28日に発表した2種類のスマホのうち、下位モデルという位置づけの「Mate 10 lite」は、上位モデルの「Mate 10 Pro」と比較するとライカブランドのカメラが搭載されていないなど、カメラ性能は一つ下のモデルとなる。

ところがこのMate 10 liteは、
・リアカメラ1300万画素
・フロントカメラ1200万画素
に加え、
リアに200万画素
・フロントに200万画素
のサブカメラを備えている。

すなわち前も後ろも2つのカメラ、合計4つのカメラが搭載しているのだ。

Mate 10 liteのサブカメラは被写界深度を図る目的で搭載されている。すなわちボケの効いた写真を美しく撮影できるというわけだ。
iPhone Xのように1つのフロントカメラで背景をぼかして人物を撮影できるポートレートモードを搭載しているスマホもあるが、デュアルカメラのほうがより自然なボケ効果をかけることができる。


フロントもデュアルカメラとなったHuawei Mate 10 lite


フロントに2つのカメラを搭載したスマホはASUSが今年9月に「ZenFone 4 Selfie Pro」を発売している。こちらのフロントカメラは1200万画素の標準と800万画素のワイドの組み合わせで、室内でも数名で自撮りできるのが特徴だ。しかしそれだけではなく2つのカメラを組み合わせてボケの効いた写真を撮影することもできる。

フロントカメラのデュアル化が始まったのは、いまや誰もがセルフィーを撮る時代になったからだ。フロントカメラのメニューに「美顔エフェクト」を搭載した製品も多く、主に女性ユーザーに人気の機能になっている。一方ボケを効かせた「ポートレート写真」は、美顔効果をかけた写真とは違った味わいのある写真となる。最近では男性でも1人や数名でセルフィーを撮ることも増えているし、自分の入った集合写真をフロントカメラで撮るユーザーも多い。


ZenFone 4 Selfie Proは標準とワイドの2つのカメラを搭載


スマホのカメラで撮影した写真はいまや誰もがSNSでシェアする時代だ。風景や食事の写真だけではなく、セルフィーをアップする人も多い。セルフィーは自分の今の状況を顔の表情で伝えることのできる、新しいコミュニケーション手法になっているのだ。

スマホのリアカメラにおける高性能化は各社ともに一段落しつつある。
しかし今度は、セルフィーでの高画質化の需要が高まっており、フロントカメラの高性能化という競争が始まっている。

美しいポートレート撮影のために、フロントカメラをデュアル化する動きはこれから加速化するだろう。

こうしたカメラのデュアル化が進む中、海外ではリア、フロントのカメラの区別をなくす動きも出てきている。

セルフィースマートフォンを次々にリリースしているメイトゥ(Meitu)が11月23日に発表した「V6」は、1300万画素と800万画素のデュアルカメラをリア、フロントどちらにも搭載している。画素数が同じであるだけではなく、カメラセンサーのメーカーも同じ組み合わせだ。もはやどちらのカメラで撮影しても、綺麗な写真が撮影できるのである。


前後とも全く同じカメラを2つづつ搭載するMeitu V6


フロントカメラは、数年前まではオマケ程度の性能だった。
リアカメラの高画質化にばかり消費者も目を向けていた。

しかし、いまやフロントカメラも1000万画素を超えるスマホが増えている。
それだけではなくフロントカメラがリアカメラより高画質なモデルも海外では販売されている。

スマホのリアカメラで美しい写真が撮れるのはもはや当たり前であり、これからはフロントカメラの画質の差がスマホを選ぶ際に重要視される時代がやってきそうだ。


山根康宏