貴ノ岩関と日馬富士関

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 JR鳥取駅から木枯らしに吹かれながら歩くこと約10分、ネオン街の一角に日馬富士(33)が暴行事件を起こした店「ドマーニ」がある。横綱が貴ノ岩(27)をボコボコにした現場とあって、マスコミはシャットアウトのピリピリムード。そこで常連客に中の様子を潜入レポートしてもらった。

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「『ドマーニ』はね、“ラウンジ”というタイプの店で、クラブより安いけどスナックより品がいい。だから、接待によく使うんですよ」

 とは、月に1度はやって来るという地元の自営業者だ。店は飲食ビルの4階、中に入るとホステスではなく、なぜか、ヒト型ロボット「ペッパー」が出迎えてくれる。ここも人手不足?と思っていたら、

「いらっしゃいませ〜」

貴ノ岩関と日馬富士関

 とドレスに身を包んだ美人のチーママが姿を現す。店内は週末ということもあってか、ほぼ満席である。

 10月25日のその夜、ちゃんこ屋で腹ごしらえをした日馬富士一行も、飲み直しのために、この店を訪れていた。

「店にはホステスが4人〜5人います。システムは飲み放題で70分4000円が基本。これに1時間延長するごとに3500円が追加される。カラオケもあるけど、VIPルームにしか置いてありません」(前出の自営業者)

 その、VIPルームが暴行の現場となったわけだが、店を入って左奥に“問題の部屋”がある。団体客が入った時などに利用できるのだという。

細長い部屋

 それにしても、箝口令(かんこうれい)が敷かれているのか、ホステスは誰も事件のことを話そうとしない。そこで、先の自営業者に、こんな質問をしてもらった。

「この店、いま話題の事件が起きたところなんでしょう?」

 するとホステスはさっと表情が硬くなり、

「はあ、そうなんですか?」

「私、その日いなかったんで……」

 そう口ごもる。

 こうなったら、強引に話題に引き込むべく、

「いま、注目の瓶ビールが飲みたい!」

 と注文。すると、露骨に嫌な顔をされて、グラスに入った生ビールが出てきてしまったという。ガードの固さは予想以上だが、自営業者によると、VIPルームの様子はこうなっている。

「部屋は細長い形になっており、テーブルを囲むようにUの字にソファーが並んでいる。8人ほどが座れますが、お相撲さんだったら6人ぐらいで一杯でしょうね」

 こんなところで大男が大男をボコボコにしたのだから、その日は修羅場だったに違いない。店にとっては、招かれざる「VIP」だったのである。

「週刊新潮」2017年11月30日号 掲載