エア・ウォーター防災の集中治療室向けマルチ天井ユニット

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 病院設備各社が患者の安心・安全や医療従事者の快適性、利便性といった「ユーザビリティー」の訴求に知恵を絞っている。エア・ウォーター防災(神戸市西区)は集中治療室(ICU)の医療用ガス・電源などの供給に加え、照明や空調などICUをトータルで提案することに力を注いでいる。

 輻射(ふくしゃ)空調や照明設備など患者に最適な治療環境を提供するマルチ天井ユニット、患者の状態確認や電気の使用状況などを監視する環境支援システムなどを用意。「患者に最適な環境を作り、安全も確認できる」(医療事業本部)ものだ。ICU設備は年間20―40病院に納入している。「丸ごと提案に力を入れることで、案件の規模を拡大していきたい」(同)。

 セントラルユニ(東京都千代田区)の医療ガス供給システム「ユニライン」は医療用ガスの“供給元”から“供給先”までを考えたのがコンセプトだ。

 ガス供給設備の省スペース化に加え、ガス残量や供給状況、緊急時の警報などを表示する機能を取り付けた。また供給先であるICU・手術室でガスの供給口をモジュール化し、それを組み合わせることでカウンターを簡単に構成できる。

 病室のレイアウト変更などにも簡単な工事で柔軟に対応できる。「医療ガスを安心・安全に送るだけではなく、ガスを届けた先の空間にも考慮することで、医療従事者に選んでもらえるシステムに進化させたい」(プロジェクト推進部)としている。

 快適性を前面に打ち出すのは小池メディカル(東京都江戸川区)だ。映像・音響機器を手がけるクリプトン(東京都新宿区)と組み、「ハイレゾ手術室」の提案を始めた。

 ハイレゾリューション(高解像度)の音響機器・映像機器と、高品質の洗浄機、無影灯などを組み合わせた手術室。「医師もストレスを抱え、患者も手術時の音が不安という声もある。

 ハイレゾ手術室でリラックスしてもらえればいい」(クリプトン医療機器開発室)。小池メディカルの村山高常務も「クリプトンは映像・音響のスペシャリスト。当社の医療機関向けのネットワークと組み合わせて新しい提案をしたい」と期待している。