台湾の若者が福島を撮影  台北で展示  被災地の「今」を伝える

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(台北 29日 中央社)台湾の若者たちが福島県を訪れて撮影した映像を展示し、被災地の経験や実情を伝えるイベント「福島、元気?」が台北市内で24日から開催されている。主催した社会事業団体「Impact Hub Taipei社会影響力製造所」の共同設立者の1人、陳イク築さんは、台湾も大地震に襲われる可能性があり、福島の復興の過程を参考にできないかと考え、今回のイベントを企画したと話す。来場者は28日の時点で、1万人近くに上っている。(イク=日の下に立)

陳さんらは今年8月、福島に約1週間滞在し、人々の生活の様子を記録。農業や教育、文化とコミュニティー再生などの角度から現地を観察した。

活動のきっかけについて陳さんは、今年2月に参加した日本の外務省の環境問題に関するイベントで、震災後の熊本県を訪問したことを挙げ、台湾も万が一の場合に備えるべきだと考えたという。福島の人々や日本政府が震災復興のためにどんなことに取り組んだのか、台湾は学ぶに値すると語った。

台湾は2011年の東京電力福島第1原発事故以降、福島を含む5県産食品の輸入を停止している。陳さんはこれについて、「中立的でなく、事実でもないおかしな報道を通じて知るのではなく、自分の目で見て確かめる必要がある」と訴える。福島の農家は消費者よりも食品に問題がないか注意を払っていると話し、現地で撮影した映像を見て、福島や食品が本当に安全かどうか判断してもらえればと語った。

陳さんは、日本でも展示を行いたいと意気込みを語る。台湾人の目に福島がどう映ったのか、日本の人々に知ってもらいたいと話した。

イベントは華山1914文創園区(台北市)で30日まで。

(楊明珠/編集:楊千慧)