ハリルが指摘する「日本代表に足りないもの」 欧州遠征から見えた改善点とは?

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ブラジル&ベルギー戦で痛感 アグレッシブさなど、メンタル面での課題を列挙

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は29日、12月の「EAFF E-1サッカー選手権2017決勝大会」のメンバー発表会見に出席し、ロシア・ワールドカップ(W杯)を目指すチームに「足りないもの」を洗いざらいに打ち明けた。

 日本は今月初めに欧州遠征を行ったが、ブラジル(1-3)、ベルギー(0-1)相手に連敗を喫し、世界トップレベルとの差を痛感した。ハリルホジッチ監督は「代表に何が足りないか。前線、中盤、DFでもあります。それぞれで足りないもの、ベルギーとブラジル戦のテストではっきり見られた」と振り返っている。その上で「すべての面、ライン、ポジションで改善が必要。来年のW杯に向けての6カ月間は非常に重要」とし、本大会で勝ち進むためにはライバルに弱点を突かせないことが需要であると語った。

「例えばアグレッシブさが足りない場面もある。前線、最終ラインでも同じ。あとはコミュニケーション。コミュニケーションを改善して、メンタル面ではより自信を持ってほしい。例えばブラジル戦でも、立ち上がりの20分と後半は全然違った。もちろんブラジルに勝つのは非常に難しいんですけど、後半の戦いであと2得点取ってもおかしくなかった。(杉本健勇の)2点目はゴールだったのではないかと。このようなチームと対戦する時、負けるぞと言ってはいけないし、勝ちに行くことが大切になる」

 監督はブラジル戦では、メンタル面の課題が顕著だったと感じているようだ。一方のベルギー戦では、強豪相手に互角にやり合う時間帯もあったが、「決定力のところに問題があったかなと思います」とプレー精度の低さを指摘した。

「個人で状況を打開できる選手はいない」

 W杯予選を勝ち抜いたチームにも課題は山積みだ。新しい顔ぶれも多く招集されているなかで指揮官は、「選手個人で状況を打開するという、一人でそういったことができる選手がいません」とし、「組織として、チームとして発展していかなければいけない」と強調した。団結のため、新しい選手にはチームのアイデンティティーを記した資料を渡して意思疎通を図るという。

 2017年を締めくくる重要な3試合。新戦力や復帰した選手の見極めを行うとともに、日本代表チームとしての完成度を高めることも大きなテーマとなりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images