セルジオ越後氏が主張、EAFF E-1サッカー選手権は「男女ともに優勝しかない」

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 サッカー解説者のセルジオ越後氏は「優勝しかない」と言い切った。12月8日に開幕を迎えるEAFF E-1サッカー選手権のことだ。男子は来年6月にロシア・ワールドカップを、女子は同4月にワールドカップ予選を控えており、この大会が持つ意味合いは大きい。

 FIFAが定める国際Aマッチデーではないため、国内組中心で臨むこととなる。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「W杯に残る選手の見極め」と定義しているが、セルジオ氏は「優勝しかない」と、あくまで大会を制することが最大のテーマになると主張する。

「練習試合ではないんだから、優勝するためのメンバーを編成するべきだ。言い訳ができるテーマを持つのはよくない。『今は勝つことが大事ではない』という方向に持っていってしまったら、大会の意味がなくなってしまう。アジアの大会を制覇できなかったらW杯での勝利もありえない。日本は優勝するしかないよ」

 国内組にとっては最後のアピールの場となる。セルジオ氏はどんなメンバー構成を期待するのか。その答えは至ってシンプルだった。

「Jリーグ選抜が一番わかりやすい。Jリーグで結果を残している選手を選ぶべきだよ。選抜した中でチームの勝利に貢献した人は、今後も這い上がってくる可能性がある。だけど2位ではダメ。優勝しなかったら1人もW杯に行く権利がなくなる。それくらいの気持ちでやらなければいけない大会だと思うね」

 大会を制覇するということは、同時にJリーグでプレーする選手の価値を高めることにつながる。セルジオ氏は「国内ブランドと海外ブランドの根比べ」という言葉を使って、こう表現した。

「Jリーグでの活躍が必ずしも監督の評価につながるとは限らない。海外で結果を残していない選手のほうが好まれていたりするからね。だから“国内ブランド”と“海外ブランド”の根比べだよ。海外組がいない中で優勝したら、海外ブランドの価値が少し下がるかもしれない。『この選手を使わなきゃダメだろ』という世論が生まれたら面白いよね。そういう意味でも国内組が大きな役割を果たす大会だ」

 来年4月にW杯予選を控えるなでしこジャパンについてもセルジオ氏の意見は変わらない。「やはり1位を目指すべき」なでしこにとっては、リオデジャネイロ・オリンピック出場を逃した2016年の“リベンジ”を果たすチャンスでもあるからだ。

「アジアで勝てなかったからリオ五輪に出れなかった。ここで勝たなきゃW杯もないということだよ。今のベストチームをぶつけてほしいね。まさにアジア予選と同じようなレベルで争われる大会になるし、ここで優勝しなかったらリオ五輪のリベンジが果たせない。それくらいの気持ちで戦うべきじゃないかな。新監督、新メンバーでリベンジして、再スタートを切る。そのチャンスということだよ」

 男女ともに“大事な本番”を控える中で行われるEAFF E-1サッカー選手権2017。ただ、セルジオ氏の言うとおり「選手選考」が一番の目的であってはならない。招集可能なベストメンバーで臨み、大会を制する。結果として、選手にとってはそれが最大のアピールになることだろう。EAFF E-1サッカー選手権2017は女子が12月7日にフクダ電子アリーナで、男子が同8日に味の素スタジアムで開幕戦を迎える。