E-1選手権に向けた23人のメンバーで、鹿島からは最多の6人を招集。昌子、植田、金崎、西、山本、三竿健が選ばれた。(C)SOCCER DIGEST

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 12月8日に開幕するE-1選手権(旧・東アジアカップ)に向けた日本代表メンバー23名が発表され、鹿島アントラーズからは最多の6人が選ばれた。
 
 常連の昌子源、植田直通ほか、現体制では初招集となる西大伍、久々の復帰となる金崎夢生、そして代表初選出の三竿健斗、山本脩斗というラインナップだ。
 
 今大会の開催時期はインターナショナルマッチデーに該当しないため、海外組の招集ができず、また同時期に開催されるクラブワールドカップに出場する浦和レッズからも選手を呼ぶことができない。
 
 限定された国内組の中から、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は今季のリーグ戦で首位に立つ“常勝軍団”から、4バックのレギュラー4人をそっくりそのまま呼び寄せ、伸び盛りのボランチと不動のエースをピックアップした。
 
 リーグ連覇と節目の「20冠」がかかる今季、鹿島はシーズン途中の監督交代というアクシデントに直面するも、大岩剛新体制に移行後は盤石の強さを披露。ACL、ルヴァンカップ、天皇杯はすでに敗退しているとはいえ、9度目のリーグタイトルに王手をかけており、国内のトップに立つクラブから多くの選手が選ばれるのは、極めて自然な流れだ。
 
 昌子は代表のCBのレギュラーを争う実力者で、人材難の左SBに抜擢された山本は32歳にして初の代表入りと、ハリルジャパンにおける6人それぞれの立ち位置は異なる。その中で最も注目すべき選手を挙げるとすれば、21歳のボランチ、三竿健だろう。
 
「ボールを奪える選手です。そして奪った後のファーストパスも面白いものを持っています。他の選手に比べて、より力強いかもしれません」
 
 ハリルホジッチ監督は選考の理由をこう語る。三竿健自身もボール奪取は「一番の特長」と認め、球際の強さに関しても「自信はあります」と話す。指揮官が重視するデュエルの能力を備え、昨年に東京Vから鹿島に移籍してからは「わざと相手にトラップさせて、前を向いた瞬間を狙ったり」と、駆け引きでボールを奪う技術も身につけた。
 
 2013年のU-17ワールドカップや16年のU-23アジア選手権に場するなど、世代別代表に選ばれ続けてきたエリートでもある。もっとも、リオ五輪はメンバー入りできず、悔しい想いも味わった。同大会を経験してA代表にも定着しつつある同年代の井手口陽介について「どんどんステップアップしている」と語る一方で、「今は遠い存在ですけど、いつか必ず追い越したい」と表情を引き締める。
 
 そのチャンスがようやく訪れた。デュエルの強さはもちろん、シンプルかつ正確なパスワークや、181センチの長身も魅力だ。アンカーもしくは2ボランチでの起用が有力視される将来性抜群のニューカマーが、周囲の期待に応えられるか注目したい。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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