「貂(てん)明朝」

アドビシステムズは、新しい同社オリジナルの和文書体「貂(てん)明朝」を発表した。Creative Cloud の有料プランに登録しているユーザーは、無料で使用開始できる。

本書体は、アドビのチーフタイプデザイナー西塚涼子氏が和文を、欧文グリフは Type 部門のプリンシパルデザイナー、ロバート・スリムバック氏が担当した新書体。伝統的か現代的かの二択ではなく、「汎用性の高い明朝体」というコンセプトで開発された。ディスプレイ書体でありながら、長文にも対応し、Web用フォント、デスクトップ用フォントの両方で利用できる。

デザインは、手書き風で躍動感に溢れ、江戸時代の瓦版印刷の運筆の特徴も取り入れている。また、鳥獣戯画の可愛らしい小動物たちからもインスパイアを得たとしている。線は伝統的明朝体の画線の先端が丸められ、やや太めに仕上げ、ふところは小さめにしている。用途としては、広告コピー、書籍・出版物のタイトルなど幅広い分野を想定している。



今回のリリースには、貂の形のグリフなど、ユニークなグリフが含まれているが、2018年にはそれらの色付きのバージョンも導入される予定。また、有償の貂明朝 OpenType Collection(OTC)版もリリースされる。



発表資料
URL:https://blog.typekit.com/alternate/ten-mincho/
2017/11/29