Googleやオラクル、ヒューレット・パッカードなどの名だたるIT企業が開発に参加している「RISC-V」は、ARM並みに省電力で動作するオープンなアーキテクチャです。この推進にストレージメーカーのWestern Digital(ウエスタンデジタル)も参加することが明らかになっています。

Western Digital To Accelerate The Future Of Next-Generation Computing Architectures For Big Data And Fast Data Environments | Western Digital (WD)

https://www.wdc.com/about-wd/newsroom/press-room/2017-11-28-western-digital-to-accelerate-the-future-of-next-generation-computing-architectures-for-big-data-and-fast-data-environments.html



第7回RISC-Vワークショップの中で、ウエスタンデジタルのマーチン・フィンクCTOが、無料かつオープンな開発環境が整っているRISCマイクロプロセッサの命令セット・アーキテクチャであるRISC-Vの商業用プロセッサを開発するRISC-V Foundationとの協力の下、RISC-Vの推進を支援していくことを発表しました。

現在の環境では、ビッグデータとファストデータが急速に普及するにつれ、従来のインフラストラクチャーとシステムアーキテクチャの境界が崩れています。何十年も前から存在してきた汎用テクノロジーとアーキテクチャが、スケーラビリティやパフォーマンス、効率といった面で限界に達しており、汎用アーキテクチャでサポートされている汎用ワークロードでは、通常のOS処理や特殊なオフロード処理、メモリ、データストレージなど、さまざまな処理リソースの比率が均一になっていまい、多様化するアプリケーションのワークロードを十分に満たすことができなくなっているというわけです。また、RISC-Vは機械学習などのコンピューティング重視なアプリケーションにとっても最適なアーキテクチャとなっています。

そんな中で登場したのがRISC-Vで、これはオープンでスケーラブルなコンピューティングアーキテクチャであり、ビッグデータやファストデータなどを扱うアプリケーションの多様性を可能にし、クラウドデータセンターや最先端のモバイルシステムなどの増殖型のワークロードを支えるためのものとなるそうです。

ウエスタンデジタルはRISC-Vエコシステムの進歩を成功に貢献するため、将来のプロセッサおよびコントローラーの開発で、RISC-Vアーキテクチャに移行する予定とのこと。ウエスタンデジタルは自社製品の製造において年間10億個以上のプロセッサコアを消費していますが、これを徐々にRISC-Vプロセッサに移行していく予定で、完全に移行すれば年間20億個以上のRISC-Vコアを出荷することになるそうです。