悲願の初優勝を挙げたスンス・ハン 心の友がその支えになった(撮影:岩本芳弘)

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4打差の4位から出たスンス・ハン (米国)が7バーディ・1ボギーの“66”とスコアを6つ伸ばし、トータル13アンダーで逆転勝利を飾った。今季はここまで2位が2回。掴めそうで掴めなかった初勝利をようやく手にし、涙が止まらなかった。
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12歳で米国に渡ってアマチュア時代は活躍したが、プロになってから未勝利。「試行錯誤しながらもうまくいかなくて、2、3年前には6ヶ月間クラブを握らなかった。その時の(辛い)ことを思い出していた」と、感情があふれた理由を明かす。「1年間シードを獲ったのも初めてだし、シーズン前はJTカップに出ることが目標でした。ここにいられることが嬉しい」と喜びを口にする。
今季は行動をよく共にする4歳年下の親友、チャン・キム(米国)の存在が刺激になった。「彼は3勝もして、すごく飛ばすいい選手。練習ラウンドも一緒です。彼がミズノオープンで初優勝して、私がその次のツアー選手権で2位。その次は彼がまた優勝して…。この(好成績の)流れを続けていこうと話していた」と、韓国生まれで米国籍同士の2人はお互いを励まし合ってきた。
ハンのプレーは力感がなくステディに映る。175cmで70kgの痩身で、トップは非常にコンパクト。だが、解説の加瀬秀樹が「トップはコンパクトだけど、フォロースルーがすっごく速いから球が飛ぶ」と漏らしたように、本人も「体の割にはけっこう飛ぶ方でしょ?」と、平均290.01ヤードの飛ばしに密かな自信を持っている。ハンのスイングや使用ギアについて、コーチ兼フィッターの筒康博はこう見る。
「ハン選手もチャン・キム選手もインパクト後のフォロースルーで振り抜きのスピードが落ちず、力感がないのに、回転の速さで飛ばす点が共通しています。体のサイズは違いますが、似たスタイルなため、互いにいい影響があるのではないでしょうか。使用ギアもオーソドックスで、飛距離とコントロールを両立するクセのないものばかり。今季調子の波が少ない点はここにも表れていると感じますね」(筒康博)
きたる最終戦に向けて、「調子はいいし、JTカップでも(優勝は)なくはない」と、自信をのぞかせたハン。現在賞金ランク5位につけるが、今週しだいではランク3位のキムを抜き去ることも十分あり得る。親友との切磋琢磨がハンを大きく成長させていく。
【S・ハンのクラブセッティング(WITB=Whats in the Bag)】
1W:テーラーメイド 2017 M2 ドライバー(9.5°、クロカゲXT70TX)
3,5W:テーラーメイド 2016 M2 (15,18°)
3I〜PW:テーラーメイド Rsi TPアイアン
AW:タイトリスト ボーケイ SM6(54°)
SW:タイトリスト ボーケイ プロトタイプ (60°)
PT:オデッセイ ヴァーサ#7H BLACK
BALL:タイトリスト PRO V1x
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