(株)西日本冷食(TSR企業コード:872301354、法人番号:2290001035543、福岡市東区香椎照葉3−2−1、設立平成21年9月、資本金8750万円、井口浩一社長)は11月22日、福岡地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には森中剛弁護士(弁護士法人金子法律事務所、同市中央区赤坂1−6−11、電話092−712−0070)が選任された。
 負債総額は16億円を超える見込み。

 中国産のシャコ、小柱等の輸入販売を主体とし、一部国内産の水産物も取り扱っていた。また、シャコの未利用部分を飼料にしたうなぎの養殖技術で特許を出願。ベンチャー企業としてマスコミなどからも注目を集め、ベンチャーキャピタルからの出資や自治体からの補助金を得るなどして事業を拡大してきた。
 平成25年10月に設立した関連会社と連携し、自社ブランドうなぎを26年夏から出荷。さらに同飼料を用いてスッポンの養殖も開始し、自社ブランドのスッポンも販売していた。これにより、売上高は増収基調をたどり、28年8月期には売上高が約10億100万円に達していた。
 しかし、最近は資金繰りが厳しく、取引先からは支払の遅延などが聞かれるなか、29年5月には金融機関への返済が困難となりバンクミーティングを開催。その際、関連会社とともに決算内容への疑義が生じたとされ、取引各行は従来の支援姿勢を変え、6月には一部金融機関が債権譲渡を実行した。金融機関や株主からの訴訟もあり、8月には債権者より破産を申し立てられ、今回の措置となった。