自宅監視中に自殺した張陽氏(写真右)。( Feng Li/Getty Images)

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 中国官製メディアは28日、軍最高指導機関、中央軍事委員会の元メンバーで、重大な規律違反の疑いで調査を受けていた張陽・前政治工作部主任(66)が23日、自宅で首つり自殺した、と報じた。

 中国政府の公式発表では、同氏は8月下旬から取調べを受け、自宅監視下に置かれていた。「厳重な規律・法律違反、収賄・贈賄、巨額の不正資産」などの容疑がほぼ固まった。

 軍機関紙は、張氏への調査は「郭伯雄と徐才厚の悪影響を徹底して払しょくするには重要な一歩だ」と評した。

 郭伯雄と徐才厚はともに元軍制服組のトップで、郭は収賄罪などで無期懲役、徐は汚職容疑で訴追期間中に病死した。日本では張氏は胡錦涛・前国家主席側の人員という見方が多いが、大紀元が得た情報では、張氏は徐の腹心とみられる。

 地方軍区の主要幹部だった張氏は2007年10月、共産党の最高指導機関、党中央委員会委員に選出されて指導部入りを果たし、2012年に発足した習近平体制では軍最高指導機関の中央軍事委員会委員にとどまった。

 今回の自殺発表とともに、軍機関紙は張氏を「裏と表の顔が真逆」と批判した。香港メディアは、張氏は習近平氏への忠誠を誓いながら、旧主(編注・徐才厚が属する江沢民派)に傾倒していたため、習氏が調査を始めたと伝えた。

 8月末に張氏とともに失脚した軍最高指導機関の元メンバー、房峰輝・前統合参謀部参謀長(66)の今後が注目される。

 (翻訳編集・叶清)