「人間ってナンだ?超AI入門」徳井義実にインタビュー

写真拡大

NHK Eテレにて放送中の「人間ってナンだ?超AI入門」(毎週金曜夜10:00-10:45)は、今後社会を変えていくであろう人工知能(=AI)の最新技術と人間との関わりを考える、知的エンターテインメント番組。

【写真を見る】バラエティー番組とは違った徳井義実の表情に注目/(C)NHK

毎回「会話する」や「感じる」といったテーマを設け、全12回にわたって放送している。

そんな少々堅苦しく思われそうな同番組で、チュートリアル・徳井義実は、視聴者と同じ“初心者”の視点で司会を務めている。

徳井に本番組の見どころや、自身がAIについて思うことを聞いた。

■ 分からない時には、いったん聞き流すんです(笑)

──ことし3月に特番として放送された本番組がシリーズ化されると聞いた時、どう思われましたか?

僕は新しいものが好きなので、AIにはもともと興味があったんです。だから、学べる場をいただけるんだなと思って、うれしかったですね。

──収録現場はかなりアカデミックな雰囲気ですよね。

そうですね。番組でも専門的な話へ切り込んでいくので、正直「分からへんなぁ」と思うこともあるんです。

──そういう時には、どうされるのですか?

とりあえず、いったん聞き流します(笑)。全部に引っ掛かっているとしんどくなってしまうので、全てを理解しようとはせず、大事なところだけに集中しています。視聴者の方にも、そういう見方をお薦めします!(笑)

──ハードな内容と視聴者との、緩衝剤のような役割をされているのでしょうか?

それをできるように心掛けていますね。僕が疑問に思うことが、視聴者の方の聞きたいところなんだと思うんです。だから、「ん?」と思ったら質問しますし、難しくなり過ぎたら適度に流すようにしています。

■ ゲストの“人間観”が見えるんです

──作家の村田沙耶香さんや元陸上競技選手の為末大さん、映画監督の樋口真嗣さんなど、これまでさまざまな分野からゲストが登場しました。バラエティー番組で共演されることの少ない方もいらっしゃったと思いますが、いかがでしたか?

人工知能を学ぶことは、「じゃあ、人間って何だろう?」ということを考えることにつながります。作家さんやスポーツ選手、監督などいろいろな立場の方とお話をすると、それぞれ“人間観”が違っていることに気付くんですよね。皆さんの“人間観”が、チラチラ見えるのは面白いです(笑)。

理屈っぽい考え方をするのかなと思っていた人が、意外と反デジタルな物の見方をしていたり。そういう意味でも、ゲストの方との共演を楽しんでいます!

■ AIはお笑い芸人を脅かす?

──これまで放送された中で、特に印象的だったトピックスは何ですか?

僕はネタ作りをするので、「AIに小説は書けるのか」には、特に興味がありました。

──ずばり、AIが芸人さんを凌駕することは、あると思いますか?

当面は無いなと思います。芸人がする仕事の内容にもよりますが、人の心を揺さぶるのって、AIが最も不得意とする分野なんだと思うんです。人間は、膨大なデータから答えを導き出す作業はAIにかないませんが、それと目の前の人を笑わせるのは、わけが違いますからね。

たとえば作曲で考えると、AIは“そこそこ売れる歌”は作れると思うんです。でも、聴いた人が衝撃を受けるような、本当に未来まで継がれていく曲って、たぶんAIには作れないと思うんですよね。それは小説でもお笑いでも、同じことだと思います。

とは言え、AIはもう、“そこそこ売れる歌”や“そこそこの作品”は作れるようになっているんですよね…。芸術やエンターテインメントの分野でもAIがここまでできるようになっているんだと、かなり驚きました。

■ 未来予想をしながら見てください!

──これからAIは、どうなっていくと思いますか?

AIの得意分野に関しては、人間は全くかなわなくなるんだろうなと思います。そして人間の大半の部分は、AIに負けると思います(笑)。でも、どこかで道徳の壁にぶち当たるんだろうなと、漠然とですがそんな気がしていますね。AIと人間が、うまく役割分担できるといいんですが。

──では、AIに期待していることは何ですか?

翻訳ですね! 海外旅行に行った時に便利だっていうのもありますし、仕事面でも生かせると思います。英語を話す人って、英語圏なら国を超えて活躍できるじゃないですか。でも日本語は日本でしか通じないので、それがもどかしいなと思っているんです。番組やライブを、翻訳者がいなくても海外の人がリアルタイムで楽しめるようになったらいいですね。

あとは、自動運転など身近なところで活用できるAIに興味があります。番組でも紹介していますが、「何年後にはこうなって…」という未来の予想をするのは、夢があって楽しいですね。未来予測をしながら番組を見てもらえると、より楽しめると思います!(ザテレビジョン)