「働き方改革」で何が変わったのか?600人アンケートで判明したシビアな現実

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 多様な働き方を実現し、経済の成長と分配の好循環を促そうとする「働き方改革」。安倍首相の肝いりで「働く人の立場や視点で進めていく」という本政策ですが、世のサラリーマンたちは「働き方改革」をどこまで実感できているのでしょうか?

 独自のアルゴリズムを用いた資産運用サービスを提供する「株式会社お金のデザイン」は「忙しい日本人の働き方・生活調査」を実施。

 全国の20〜40代の男女600名を対象に行ったアンケートの結果は、「日本人の働き方が変わった」と判断するにはまだほど遠い、実にシビアなものでした。

◆「働き方改革」で忙しさは変わらない!?

「働き方改革」の中には「長時間労働の是正」も含まれています。

 仕事と家庭生活の時間を見直すことで、男性の家庭参加を促すこの政策。順調に機能していれば、自分の生きがいを家族と共に見つける時間や、自分や家族の健康に気を配れる余裕も出てくるでしょう。

 そんななかアンケート対象者に「平日に家族と過ごす時間」を聞いたところ、平均時間は「2時間22分」でした。

 その一方、家族と過ごす時間を「30分以上1時間未満」と答えた人は6.7%、さらに「30分未満」と答えた人は16.7%にものぼりました。なんと、2割以上の人が家族と平日に過ごす時間が「1時間未満」と答えていたのです。

◆「変わらない」と答えた人は半数以上に!

 では、働き方改革で自分や家族との時間は増えたのでしょうか? 勤め先で働き方改革に取り組んだことで、趣味や習い事、あるいは家族と過ごす時間が増えたという人は、以下の結果になりました。

減った……5%
変わらない……56%
どちらかと言えば増えた……24%
増えた……15%

 調査では家族との時間について「変わらない」と答えた人が56%でした。そして、自分の時間が「どちらかと言えば増えた」「増えた」と答えた人は39%におよび、「減った」と答えた人はわずか5%にとどまりました。

 働き方改革実施後でも、何も変わっていないという人が半数以上おり、労働生産性を改善するための最良の手段として始まった政策ですが、現実には何も変わっていないようです。

◆社外に仕事を持ち出す人は半数を超えた!

 そんななか、働き方改革に取り組んでいる企業に勤めている人は、就業時間に仕事が終わらないと、仕事を社外に持ち出して作業をするしかないようです。

 就業時間内で終わらない仕事を社外に持ち出した「経験をした」あるいは「似た事例を経験した」という人は51.0%と、こちらも半数を超えています。一方で、「経験したことはない」人は48.9%でした。

 これは「仕事の量は変わらないのに、働く人の環境だけを変えようとしている結果」といえるでしょう。

 より多くの人が心豊かな家庭を築けるように推進してきた「働き改革」はどんな方向に進むのでしょうか。これからその行方を注視とともに、自らより良い働き方を目指して努力する必要もありそうです。

<文/HONTAKA>

【調査概要】
調査名:「忙しい日本人の働き方・生活調査」
調査対象:全国の20〜40代の男女600名
調査方法:インターネット調査
調査期間:2017年11月8日〜9日
調査機関:楽天リサーチ