台米貿易協議、今年は開催困難に  米側の代表決まらず=経済部/台湾

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(台北 28日 中央社)台湾と米国の高官による経済対話の場、台米貿易投資枠組み協定(TIFA)会議の開催が今年は困難になるとの見方が強まっている。経済部(経済省)の王美花次長は27日、米国側の代表を務める通商代表部(USTR)の次席代表がトランプ大統領の就任以降、決まっていないことを挙げ、決定したとしてもすでに年末であるため、今年の開催は間に合わないだろうと説明し、「中断ではない」と強調した。

台湾と米国は1994年にTIFAを締結。会議では双方の次官級高官が経済や貿易に関する幅広い分野で議論を行ってきたが、2008年に牛海綿状脳症(BSE)を巡る米国産牛肉の輸入問題で会議が中断された。2013年に再開され、環太平洋経済連携協定(TPP)への参加に関する交渉などが行われている。近年は、台湾が規制しているラクトパミン(肉の赤身を増やすための飼料添加物)を使用した米国産豚肉の輸入解禁などについて話し合いが行われたが、平行線に終わっている。

27日の立法院(国会)経済委員会では、TIFA会議が開催されないのは豚肉の輸入規制が原因ではないかとする質問が飛んだ。王次長は、米国側の次席代表が決まっていないからだと否定。他の地域も関連事項の進捗が遅れており、影響を受けているのは台湾だけではないと説明した。

また、行政院政務委員(無任所大臣に相当)のトウ振中氏は26日、中央社の取材に応じ、台湾と米国の高官を含めた各レベルにおける意思疎通はスムーズに行えていると話した。今年7月、米国側の人員が訪台しており、その際にもTIFA会議に関する事務的な話し合いが行われたと明らかにした。(トウ=登におおざと)

(黄雅娟、顧セン/編集:楊千慧)