マーリンズ・イチロー【写真:Getty Images】

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イチローの5月レイズ戦のスーパーキャッチがMLB公式「投手が最も感謝する守備」選出

 米大リーグで44歳を迎えたシーズン、マーリンズに所属し、衰え知らずのイチロー外野手。今季はバットのみならず、守備でも華麗なプレーを演じ、背番号51の存在感を示した。MLB公式サイトは「投手が最も感謝するアメージングな守備」の一つに「5.3秒の忍者キャッチ」を選出。当時は動画付きで米メディアに紹介され、話題を呼んだプレーが再び、称賛の的になっている。

 あの日、メジャーを沸かせた興奮が再び、甦って来るようだ。超美技が生まれたのは、5月3日の敵地レイズ戦。10-6とリードして迎えた9回2死一塁だった。右打者ソウザ・ジュニアが打ち上げた打球は、一塁後方の右翼線寄りのフェアゾーンへ。次の瞬間、まるで忍者のように疾走して現れたのが、背番号51だ。

 やや深めに位置していたイチローは衰えない俊足で猛ダッシュ。正確に落下地点を見極め、そのまま足から滑り込んだ。そして、地面すれすれのところでグラブを出し、見事にキャッチ。試合終了――。騒然とするスタジアムをよそに、イチローは何事もなかったかのように悠然と引き上げていった。

 MLBの解析システム「スタットキャスト」の分析では、イチローのプレーの凄さが際立っていた。守備位置から107フィート(約32.61メートル)を5.3秒で走り、キャッチ率21%と算出。「5つ星」の評価をつけた。当時は「Cut4」公式ツイッターも映像付きでファンに紹介。正確に落下地点を予測し、32メートルの距離をブレることなくまっすぐに走り切った技術が称賛されていた。

 今回の記事は「投手が最も感謝するアメージングな守備」と題した特集で8つの美技を特集。もちろん、その中では最年長の大ベテランに対し、「不老のイチローに感謝」と小見出しを打って記事を掲載し、改めて称賛を送っている。来季の所属先は決まっていないが、イチローの守備がまだ一線級であることはメジャーでも認識されている。