日増しに寒さが増し、いよいよ本格的な冬が到来しようとしています。これからの季節、気になるのは空気の乾燥ですね。空気中の湿度が低くなると乾燥状態を好むウイルスの活動が活発になり、風邪やインフルエンザに罹患しやすくなります。さらに女性の場合は、お肌のカサカサも気になりますが、意外と見落としがちなのがドライアイなのです。
ただ単に目が乾燥するだけではないドライアイ。その問題点と気をつけるべきポイントを理解して、大切な目をしっかりケアしてあげましょう。

パソコンに長時間集中した後、目の疲れを感じたら要注意!


ドライアイの症状と原因

涙の不足などが原因で、目の表面に傷や障害が生じる病気・ドライアイは、さまざまな原因によって起こりえるのですが、ドライアイの代表的症状をあげると……、
●瞳の表面の乾燥が気になる
●目薬を使用する回数が増える
●目が充血する
●光が眩しく感じられる
●瞳の表面がゴロゴロするような感じがする
●目が疲れやすくなる
この他にも症状はたくさんありますが、ドライアイは「重い病気ではなく、数日経てば治るだろう」と思われがち。でも放置していてよいものではないのです。


まつげの生え際にそって約70〜80個程度ある皮脂腺

瞳を保護する役目をもつ涙は、目の外側(表面)に潤いを与える潤滑剤でもありますが、涙そのものは、
●「油層(被膜として水分の蒸発を防ぐ)」
●「水層(栄養分と水分を含む)」
●「ムチン層(角膜表面に直接触れる)」の3層で構造されています。
そして、まつげの縁にある特殊な皮脂腺のひとつ「マイボーム腺」は、上下のまつげの生え際にそって約70〜80個程度ある皮脂腺なのですが、この皮脂腺は「●涙が頬にこぼれ落ちる」「●目の涙液膜の蒸発を防ぐ」「●涙の表面に油膜をつくり、水層の蒸発を防ぐ」といった役割を担っています。
しかし、何らかの原因によってマイボーム腺が目詰まりすることで、油層の形成が不完全に陥る場合があります。その結果、水層が蒸発しやすくなってしまい、ドライアイにつながることも。
さらにはまぶたをゴシゴシこすったり、乾燥の症状が悪化するにしたがって、目の表面に細かい傷ができてしまい、その傷から菌が入り込んで炎症を引き起こすこともあるのです。

まつげまわりはデリケートな部分。メイクオフはしっかりと


瞳が乾燥しているなと感じたら、いち早くドライアイ対策を!

仕事や自宅でパソコンを長時間使用する人や、ついスマホに夢中になってしまう人は、もともとドライアイに陥りやすいうえに、冬の空気の乾燥によって症状が悪化することがあります。ドライアイを放置していてよいことはないので、ドライアイの解消方法を理解し、その方法を意識的に実践してみましょう。
【意識的に5〜10分程度、目を閉じて休ませる】
パソコンやスマホの画面に集中していると、ついついまばたきの回数が減りがちです。眼の潤いを保つために重要なまばたきの回数が減ると、それだけ目が乾燥状態に陥りやすくなります。よってドライアイの改善方法として、まず取り組みたいポイントは、酷使した目を休ませてあげることに他なりません。応急処置として目薬を使用することも有効ですが、長時間パソコンやスマホの画面に集中してしまった時は、意識的に5〜10分程度、目を閉じてしっかり休ませてあげることが大事なのです。
【蒸しタオルを活用して、目の疲労を軽減させる】
濡れたタオルを電子レンジで温め、熱くなり過ぎない程度の蒸しタオルを、まぶたを閉じて眉毛から鼻の辺りにのせます。蒸しタオルの熱が冷めるまでの時間を目安に、目の周りを温めることで目の周りの血行が促進され、目の疲労が軽減されるような心地よさを感じるはずです。疲れがひどい人は、蒸しタオルを数度繰り返してみましょう。

タオルを濡らして電子レンジ1分弱。蒸しタオルは簡単に作れます

【女性の場合は、メイクオフ前に蒸しタオルを】
マイボーム線辺りに濃いめのメイクをしている女性の場合、メイクオフ前に蒸しタオルで温めてあげると、メイクだけでなく、まつげの縁に溜まった汚れも落ちやすくなります。目の周りはデリケートなので日頃のケアを怠らず、しっかり汚れを落としてケアしてあげたいものです。
【目の周りの筋肉を意識的に動かして、疲れをとる】
目をギュッとつむって、パッと目を開ける……。
近くを見てから、遠くを見る……。
普段あまりしないこのような目の運動も、筋肉に違う動きを認識させることで血流が促進され、目の疲れの軽減に効果が期待できます。現代人はとかく近くのものを凝視する時間が長くなり、目を酷使している傾向が強まっていますので、週末にお出かけの際などに、ゆったりとした気持ちで紅葉を遠景で眺めることも目の保養に!
これ以外にも、
●空気の乾燥を防ぐために、加湿器を活用する
●コンタクトレンズの使用時間、使用の仕方に気をつける
●あまりに症状が気になる場合は、医療機関に行く……などがあります。

スマホは「ながら」ではなく、メリハリをつけて活用しよう!