Vegan急増中!ドイツ流ヴィーガンフードレポート【TOKYO VEGAN】

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以前の記事で、ベルリンのフードマーケットには美味しいVegan料理が当たり前に並んでいたという体験をご紹介しましたが、ベルリンに限らず今ドイツではVegan(ヴィーガン)が急増中。
ドイツで若者を中心にヴィーガンが増えている理由
ドイツ料理というと、ビール、ソーセージ、ポテト......と、ジャンクなイメージが強い方も多いと思いますが、友人の話によると若者を中心にVeganが増えているそうで、彼女の住むフランクフルトの高校では、なんと、クラスの1/3がVeganだったそうです!
実は、ドイツの食料自給率はほぼ100%、広大な農地で育まれた野菜を大切に食べる国です。毎年世界最大のオーガニックエキスポが開かれるほど、オーガニック先進国でもあります。ドイツでVeganが急速に増えている背景には、野菜やオーガニックに対する意識の高さがあるのかもしれません。
つい先日、欧州出張の足で大好きなサッカー観戦のためにドイツへ寄ったのですが、やはり百聞は一見にしかず、ですね。訪れたのはドイツの中で地方都市にあたる都市ばかりだったにも関わらず、魅力的な見た目とカジュアルな価格の、しかも美味しいVeganフードにあふれていて驚きました。
トップの写真はカフェのVeganケーキ。キャロットケーキも、カカオ&ピーナッツバターも、しっとりと口どけが良く......あぁ、いますぐ食べに行きたい(笑)!
駅でも買える、ドイツで日常的なヴィーガンフード
パリから列車で3時間半。ドゥッセルドルフに到着して早々、駅のスターバックスにVegan Sandwichを発見し、ランチ直後でしたが迷わず購入。フムス(ひよこ豆のペースト)とキャロットラペのサンドは、スパイスの効いたフムスがパンにしっとり馴染んで、美味しかったです!
さらに、同駅のハンバーガーショップに「Vegan Hamburger」の文字を確認!(食べるチャンスがなかったのが残念〜)近隣ケルン駅のベーカリーにも、ハムやチーズのサンドイッチと並んで、Veganの文字。Veganサンドイッチの具材「豆腐=TOFU」は、スーパー並んでいるほどドイツでは一般的な食材ですが、バジルソースとマンゴー&カレーソースという味つけのセンスに惹かれました。ワインやビールにも合う豆腐アレンジ、わたしも作ってみたい!
それにしても、市民のプラットホームである駅でこんなにも手軽に買えるなんて。ドイツにおいてVegan foodは日常食なのだと実感しました。到着早々、ドイツヴィーガンの洗礼を受け、テンションマックスでサッカー観戦に臨んだのでした。
ドイツ流ヴィーガン「地球と仲間のため。何より美味しいしね!」
ビールを片手に食べる、Veganフード。コーヒーのおともに1日何度でも食べる、Veganケーキ。Veganチョコレート。ドイツのVeganに触れていると、カロリーや糖質や脂質......そんなことはあまり気にされていないのだな、と感じます。
日本やアメリカでは、Vegan foodという言葉にダイエット食というイメージがあるように思いますが、ドイツでは「植物性素材のみを選ぶ」という本来意味が浸透しているのか、ファーストフードやガツンと甘いお菓子にも、アレルギー表示と並列かのようにVeganマークがついていました。

先述した世界最大のオーガニックエキスポ「BIOFACH(ビオファ)」。実は、今年の第一テーマは「VEGAN」でした。2月にニュルンベルクで開催されたBIOFACH2017へ取材に行って感動したのは、Veganフードブースにいる方が皆、楽しそうだったことでした。逞しく、美しく、カッコイイ男女が、笑顔で「It's a TASTY VEGAN FOOD!」と、ダイエットフードのブースとは違い、味をプレゼンテーションしてくれたのが印象に残っています。

Veganチョコレートブースの男性に、「なぜVegan foodを選ぶの?健康のためですか?」と聞いてみたら「自分のため?NO, 地球のためと、世界の友達のために始めたよ。自分は肉を食べることもあるけど、世の中にVegan foodが増えたら将来みんなが平等に食べられるようになるから。それと、Vegan foodは美味しい!」とのこと。

「地球のため」という言葉がさらりと出るのは、さすが、オーガニック意識の高いドイツ。そして確かに、ミュンヘン近郊で食べたクヌーデル(芋餅のようなもの)とネギの炒め物や、ベルリンで食べたクミンオイルたっぷりのブロッコリーのグリルなど、Veganであることを意識せず、純粋に美味しい料理でした。お酒もすすむ味つけで、友達にオススメしたい!一緒にビールが飲みたい!と思いました。健康のためではなく、地球と仲間のため。美味しい、が大事。『オーガニックなくいしんぼう』を満足させるのは、ドイツ流ヴィーガンフードならではですね。
ベルリンで人気のVeganイスラエル料理店。ベルリンテクノの鳴り響く店内で20〜30代の男女がビールやウォッカを浴びるように飲む、エキサイティングなお店でした!
コンビニで発見。日本風!? ヴィーガンフード
最後に、地方都市ドルトムントでの写真を一枚。
駅に併設されたコンビニのような店に、野菜のお寿司パックを発見。SUSHIはドイツでも人気ですが、最近は野菜のお寿司が売れるそうです。カリフォルニアロールにはサーモンの代わりにパプリカ、豆腐やズッキーニなども巻かれていました。
写真は、クリームチーズも使われたベジタリアン仕様(あいにくVegan寿司の詰め合わせは売り切れ)ですが、甘いローストパプリカとヴィネガーの効いたお米などとっても美味しかった。お寿司の本場・日本のコンビニにも、近々、こんなお寿司が登場しそうです!

Vegan(ヴィーガン)とは、完全菜食。動物性ものを一切使わないライフスタイルや、そのような食事のことをさす言葉。
本連載『TOKYO VEGAN』では、おうちでつくれるVeganレシピのほか、おいしい野菜や調味料、世界のVegan事情についてなどをゆるゆると綴っていきます。

次回は、Vegan&アレルギー対応(小麦、落花生、そば 不使用)の「ライスペーパーのベトナム風揚げ春巻き」のレシピをご紹介します。11月に仲間とともにはじめた活動『Vagetable BENTO』イベントのためにつくったレシピです。詳しくは次回!どうぞお楽しみに。
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Profile:大皿彩子 Saiko Ohsara
Alaska zwei 店主 / 株式会社さいころ食堂 代表"おいしい企画"専門のフードプランナー。VeganカフェAlaska zweiの運営のほか、食に関わるブランドプロデュース、レシピ開発、空間コーディネート、イベントのトータルコーディネート等を行う。saikolo.jp