全米オープン1回戦でアンゲリク・ケルバーを破った大坂なおみ【写真:Getty Images】

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「2017年の番狂わせトップ5」、全米OPで前回覇者ケルバー撃破の大金星がランクイン

 今季も女子テニス界では多くの熱戦が生まれ、数々の名勝負が沸かせた。なかでも、ファンを沸かせるのは前評判を覆すような番狂わせだ。WTA公式サイトは「2017年の番狂わせトップ5」を選出し、日本の大坂なおみ(日清食品)がアンゲリク・ケルバー(ドイツ)を破った全米オープン1回戦がランクインしている。

 あの下剋上は、今季のテニス界にしっかりと刻まれていた。WTA公式サイトが選出した「2017年の番狂わせトップ5」で、5位に「ナオミ・オオサカ」が名を連ねた。

「オオサカがニューヨークでケルバーを破る」と見出しを打たれた記事では「日本の19歳、神童ナオミ・オオサカがまたもや足跡を残した。今回、彼女はテニス最大のステージで成し遂げた」と記述。当時、世界ランク45位の大坂が前回大会覇者のケルバーを1回戦で撃破した大金星を紹介している。

 大坂は1年前の全米オープンでマディソン・キーズ(米国)相手に最終セットを5-1でリードしながら逆転負け。悔し泣きしたことを記事でも紹介し、本人が「このコートには本当に良い思い出がありませんでした。でも今は、変えることができたと思います。4-1の時点で、昨年のようなことはしないと強く思いました」と振り返ったことを伝えている。

大金星に歓喜に浸っていた大坂「このコートで勝つのは、本当に格別な気分なんです」

「本当にうれしいです。最も偉大な選手たちがこのコートでプレーするのを見て成長してきました。だから、このコートで勝つのは、本当に格別な気分なんです」

 また、記事では「オオサカにとって、これは単なる記録的勝利ではない」と記し、森上亜希子が06年全仏オープンで当時の世界ランク3位ナディア・ペトロワを破って以来の日本人選手にとっても最も高いランキング選手からの勝利であることを紹介した。

 大坂は日本に帰国し、同じ日清食品所属の錦織圭、綿貫陽介との3ショットを掲載するなど話題を呼んでいた。躍進を遂げた今季から来季のさらなる成長へ。大坂への世界の期待は高まっている。