トヨタは車両電動化技術説明会でパワー半導体について説明

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 トヨタ自動車は27日、東京都内で車両電動化技術についての説明会を開いた。1997年12月に発売した世界初の量産型ハイブリッド車(HV)の初代「プリウス」から20年かけて蓄積してきたコア技術で小型・軽量化、コスト低減などを進めた実績を紹介。世界各地で環境規制を強化する動きが活発な中、電気自動車(EV)などにも応用可能な技術の実力の認識を促した。

 「約2台に1台がトヨタの電動車です」。パワートレーンカンパニーを担当する安部静生常務理事は、現在の電動車市場におけるトヨタの世界シェアを強調した。HV、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)を合計した電動車でトヨタは世界シェア43%を占める。

 ただ、英国やフランス、中国、インドなどEVの普及を後押しする施策を打ち出す地域が相次いでいる。トヨタはHVで培ったモーター、電池、PCU(パワーコントロールユニット)の“三種の神器”とも呼べる電動化のコア技術をEVなどにも展開する。

 初代プリウスと2015年に発売した4代目のプリウスを比べるとモーターは出力密度を約4・2倍に、電池パックは60%以上の小型に、PCUはエネルギーロスの80%低減につなげている。

 安部常務理事は「EVがあたかもHVと別次元のシステムのように理解されている現状を打破したい」と説明会の趣旨に言及。その上で、EVなどは「システムのコストが最大の課題」とHVで実現した劇的な原価低減にも意欲を示した。