4月26日の敵地カージナルス戦で“捕手越え生還”を見せたブルージェイズ・コグラン【写真:Getty Images】

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ブルージェイズ・コグランの“捕手越え生還”が米サイト「仰天走塁10傑」で1位に選出

 今季も数々の名プレーが生まれた米大リーグ。打つだけでなく、走るシーンにおいてもスーパープレーが誕生したが、MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」がNO1の“神生還”を選出。ホームベース3メートル以上前から宙を跳び、当時は「ベースボール史上最高」のプレーと呼ばれた、あの“捕手越え生還”が選ばれ、動画付きで紹介されている。

 その瞬間、確かに彼は空を飛んだ。「2017年シーズン、仰天級の面白いスライディング・トップ10」1位に輝いたのは、ブルージェイズのクリス・コグランだ。

 4月26日の敵地カージナルス戦の7回だった。1死一塁。ピラーが右翼フェンス直撃の打球を放った。右翼手ピスコッティはフェンス際でジャンプしたが、捕球できずに体勢を崩した。その間にボールは大きく跳ね返り、戻ってきた。これを見て、一気に加速したのが一塁走者のコグランだった。

 二塁を蹴って三塁。さらに三塁も蹴った。しかし、ピスコッティも体勢をすぐに立て直し、10メートル近く転がったボールを追って拾い上げると、勢い良く右腕を振り抜いた。矢のような送球はバウンドしながら捕手モリーナのもとへ。ホームから2メートルほど離れた三塁線上で捕球。その瞬間、突っ込んできたコグランは目の前にいた。

当時から米メディア騒然「ベースボール史上最高のプレー。まるで映画の一場面のよう」

 アウト――。そう思った次の瞬間だった。コグランは激突すると覚悟したのか、身を構えたモリーナを飛び越えようとジャンプしたのだ。そして、180センチの名捕手の体の上を華麗に通過すると、そのままホームに両手でタッチ。勢い余って1回転しながら生還を果たした。

 一瞬、何が起こったかわからず騒然とするスタジアム。激突を覚悟していたモリーナも、気づけば背後で生還していた状況を掴めていない様子だった。当時はMLB公式ツイッターも動画付きで紹介し、Cut4も「クリス・コグランはベースボール史上最高のプレーを見せた。まるで映画の一場面のようだった」と絶賛していた。

 映像を見ると、コグランは目の前で捕球されたのが直前で、左右から回り込むこともできず、咄嗟の判断で右でも左でもなく「上」を選択したことが見て取れる。今季NO1の走塁に選ばれたが、その衝撃的なプレーは今季のみにとどまらず、メジャー史においても語り継がれるプレーになるだろう。