豊洲のタワーマンションで起きている、新たな奥様バトルとは…

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 2020年東京オリンピック開催が決まり、注目を浴びている湾岸エリア。その中でもタワーマンションや新築マンションが分譲され続けている豊洲エリアで起きているある“惨劇”に注目しました。

 銀座や有楽町など都心へのアクセスがよく、近所には「ららぽーと豊洲」などの大型商業施設にも恵まれ、昨今、子育て世代に人気の街「豊洲」のタワマンで起こっていることとは――。

◆メディアに面白おかしく騒ぎ立てられ、風評被害

「タワマンには“階数ヒエラルキー”があるんじゃないの? 大丈夫?」

 高野舞さん(35歳専業主婦・仮名)は、郊外に住む大学時代の友人にこんなことをよく聞かれるそうです。

 昨年、タワマンことタワーマンションを舞台とした階数ヒエラルキーを取り上げたドラマが話題になりました。

 タワマンでは全く同じ間取りであっても高層階ほど分譲価格が高額となり、低層階ほどリーズナブルな価格設定となっている場合が多いのは事実。

 それらをあげつらって、階数がマウンティングを引き起こす元凶となってしまっている…と報じるメディアも多いのです。

 実際に住んでいる舞さんは苦言を呈します。

「メディアがあまりにも煽(あお)るものだから、最近のママ友たちはあえて居住階数の話題は避けています。それはもう不自然なほどに。だって、不要なトラブルに巻き込まれたくないじゃないですか。

 マウンティングが好きな方もいるのかもしれませんが、私みたいな平和主義の方が多いと思う。だから、人間関係にも変に気を使ってしまって、逆に疲れます」

◆実際の格差は階数じゃない!勃発している教育格差と学級崩壊

「近所の小学校は学級崩壊しているともっぱらの噂です。教育熱心なご家庭のお子さんとそうではないお子さんの温度差が激しい。

 豊洲という街は、タワマン居住者と都営住宅居住者が混在しているのです。実はそちらの格差の方が大きいのです。

 お勉強ができる子は学校の授業をバカにしていて授業中でも塾の宿題ばかりやっているし、逆にお勉強ができない子も授業放棄。先生も手に負えず、完全に無法地帯になっているようです。

 先日、上のお子さんが小学校に入学したママ友はそんな豊洲の現状に嫌気がさして、お隣の中央区へ引っ越していきました」

 子供が激増している豊洲エリア。小学校の定員も飽和状態ならば、近隣の塾への入塾も難しいといいます。「小学3年生から入塾しておかないと、塾にも入れない」という噂もまことしやかに流れています。

◆タワマン内にプチ起業する“サロネーゼ”が大量発生

「同じマンションには、いわゆる“サロネーゼ”(※特技を活かし、自宅で教室やサロンを開業する女性のこと)や“起業女子”といわれる人がたくさんいます。

 白いお皿にシールを転写する『ポーセラーツ』や、『プリザーブドフラワー』などの女子ウケしそうなレッスンを自宅で提供したり、子育てやライフスタイルなどのセミナーを開催する人たちです。

『体験レッスンだけでもどう?』と声をかけられることも多いのですが、相手(講師)がママ友だと、なんとなく断りづらい。『誰のところへ行って誰のところへ行かない』などの水面下でのトラブルも起こっています……」

 舞さんはそう語りながら、視線を落としました。

 夫は大企業のサラリーマンや会社経営者、妻は専業主婦という家庭も多い豊洲エリア。専業主婦に飽きて手軽に起業する主婦も増えているのです。

 そうなると、同じマンション内でも集客合戦が始まり、舞さんのように控えめな人はイケイケな起業女性に押し切られてしまい、断り切れずに参加せざる得なくなった体験レッスンやセミナーも多いといいます。

 タワマンは共用設備が充実、周辺で生活必要なものはなんでも揃うし、道も広くてきれいなので環境としてはとても住みやすい場所。

 でも、多くの人々が集まれば、価値観も多種多様。「人間関係」という目には見えないトラブルが隠れていることもあるようです。

―シリーズあの人気の街に住んでみたら… vol.6―

<TEXT/ひろん>

【ひろん】恋愛・婚活研究家&ファイナンシャルプランナー。著書に『崖っぷち女子が年収1000万円超の男性と結婚する方法』(三笠書房)、『女は「いい女」になろうと迷走するけど、やっぱり男は「いいかげんな女」を選ぶんです。』(大和出版)がある。