【育成年代総括ブリーフィング】「魔法はない。日常を変えていかなければ」木村浩吉ユースナショナルチームダイレクターが育成年代代表の総括を報告

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▽日本サッカー協会(JFA)は27日、今年行われたFIFA U-17ワールドカップ(W杯)、FIFA U-20W杯の大会総括につき、メディア向けの報告会を実施。木村浩吉JFAユースナショナルチームダイレクターが、総括の内容を説明した。

▽同会では冒頭に、U-20日本代表、U-17日本代表、U-19日本代表、U-16日本代表の今年度の試合結果を報告。W杯に挑んだU-20、U-17日本代表がそれぞれベスト16、W杯出場権をかけてアジアで争われる、AFC選手権に挑んだU-19、U-16日本代表がそれぞれ3戦全勝となったことに触れ、「アジアでは勝てるものの、世界の強豪とは未だに差がある」と日本のサッカー育成における立ち位置を査定した。

▽続いて木村氏は、世界と戦う際の日本のストロングポイント、ウィークポイントを共有。ストロングポイントとしては「組織力、規律、団結力」を挙げ、「前線からプレスをかけられた時やリトリートされた際の対応、時間の使い方、ずる賢さ、フィジカル」をウィークポイントとして認識していることを示した。

▽また、「日本の育成は間違っていないと感じるが、強豪との差を縮める必要がある。そのためにどうするべきかに多くの時間を割いて話し合った」と語り、日本のフル代表コーチを務める手倉森誠氏、U-23日本代表の森保一監督を含む、各世代の代表スタッフとの議論の中で出た意見を紹介した。

▽まず大前提として掲げたのが、「魔法はない。すぐに結果が出るということはないため、日常を変えていかなければ」という発言だ。バルセロナのカンテラで育ったFC東京の久保建英の名前を好例として出し、「日本の良い環境で育つと劣悪な環境に対応できなくなるのではないか」、「グループ練習に多くの時間を割いているため、個の技術を磨く練習が少ないのでは」といった問題意識を持っていることを説明した。

▽さらに、この日繰り返し語られた“日常を変える”という部分に関しては、「日本のユース年代の選手は自身の練習や試合と、プロリーグの開催日時が被ることがあり、あまり試合を観ることができていない。スタジアムに行って、匂いであったり、空気、風を感じながら生で試合を観戦する必要がある。日常的にダメな試合も観て、判断力を養うべき」、「日本の選手は指導者の言うことを聞き過ぎる。自分で考えなくてはならない」と警笛を鳴らしている。

▽2020年に開催される東京オリンピックの中心世代となるこの年代。“日常”から変化させ、ここからの2年間で強豪との差を埋めることはできるのだろうか。本大会での活躍に期待したい。