11月26日のトリノ戦(14節)での指揮がミランでのラストゲームとなったモンテッラ。 (C) Getty Images

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 ついに決断が下された。現地時間11月27日、ACミランはクラブの公式ツイッターでヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の解任を発表した。
 
 昨シーズン開幕前にミランに招聘されたモンテッラは、セリエAで6位という成績を残してヨーロッパリーグ出場権を獲得。中国資本によるクラブ買収でフロント陣が一新された今シーズンは、捲土重来が期待されたものの、レオナルド・ボヌッチやアンドレ・シウバ、ルーカス・ビグリアなど総額2億ユーロ(260億円)とも言われる大型補強も虚しく、セリエAは14節終了時点で首位ナポリと18ポイント差の7位と低迷していた。
 
 ミランはモンテッラに対してツイッターで、「スタッフとのコミットメント、真剣さ、プロフェッショナルな公平さといったモンテッラのこれまでの仕事のすべてに感謝している」とメッセージを送っている。
 
 気になる後任もすでに決まっている。クラブのレジェンドで、“闘犬”の愛称で親しまれていたジェンナーロ・ガットゥーゾだ。
 
 2013年にスイス1部のシオンで選手兼監督として指導者キャリアをスタートさせたガットゥーゾは、その後、パレルモ、ギリシャ1部のOFIクレタなどの監督の歴任。2015年8月にはイタリア3部のピサの指揮官となると、チームをセリエB昇格へと昇格に導いていた。
 
 今シーズンからは古巣ミランに戻り、プリマベーラ(U-19)を指導していたガットゥーゾ。ミランによれば11月28日に就任会見が行われる予定となっている。
 
 プリマベーラで経験を積み、ミランのトップチームの指揮官となったフィリッポ・インザーギ、クリスティアン・ブロッキの両OBは、ベルルスコーニ体制下であったが、前者は1年、後者は2か月の短命政権に終わっている。はたして、ガットゥーゾ、そしてミランの運命やいかに……。