【世宗聯合ニュース】韓国の今年の経済成長率が3%台を記録することが確実視される中、来年も3%台を維持する場合、数年間続いた低成長から脱する契機になるとみられる。

 しかし、来年の経済成長率3%台達成は容易ではないとの見方もあり、見通しが分かれている。

◇経済成長率の見通し分かれる

 韓国の来年の実質国内総生産(GDP)成長率について、韓国政府は3%台に達するとの見通しを示しているが、海外の主要投資銀行(IB)9行の見通しの平均は2.8%で政府より低い。

 韓国の民間シンクタンク、現代経済研究院とLG経済研究院の見通しは2.5%とさらに低い。韓国銀行(中央銀行)の見通しは2.9%。

 韓国の経済成長率が今年から2年連続で3%台を維持した場合は、低成長からの脱却に向けた一歩につながるとみられる。経済成長率が2年続けて3%を超えたのは2010年(6.5%)と11年(3.7%)が最後。成長率は12年からは14年を除き2%台で推移している。14年に3.3%を記録したが15年は2.8%にとどまり、2年連続3%台の成長は達成が難しい目標となった。輸出好調に伴う成長の勢いを来年も維持し経済の流れを変えることができるかが鍵となる。

◇専門家の見方は

 専門家の間では、韓国経済の状況が悪くないとの見方がある。

 韓国・延世大の金正シク(キム・ジョンシク)教授(経済学)は「世界経済が急激に回復する可能性は低く、米国の利上げがブレーキをかける」としながらも、米経済が来年大きく回復し「ゴルディロックス」(熱くも冷たくもない適度な状態)に向かうという見通しも出ていると述べた。最近続いたウォン高ドル安が少し落ち着けば、好調が続く輸出に大きな変化はないと予想した。

 一方で慎重な見方もある。世界経済が回復局面にあり、輸出主導型の韓国経済に有利な状況ではあるが、内需が追いつくことができるか不透明なためだ。家計債務(個人負債)残高は1400兆ウォン(約143兆円)を超え過去最高に達し、個人消費がどれだけ景気を支えることができるかとの疑問も出ている。

 現代経済研究院のチュ・ウォン経済研究室長は「金利が上昇し、家計債務の負担が増えると予想されるが、民間消費の領域がそのストレスに勝つことができるかが鍵になる」と述べた上で、来年の成長率が3%を超えるかどうかの岐路に立たされているとの見方を示した。

 経済成長率3%台を維持するためには成長潜在力を高める必要があるとの指摘も出ている。LG経済研究院のカン・ジュング研究委員は労働市場の二重構造、高齢化、生産性低下などを問題として指摘しながら「成長潜在力が低下する構造的問題が最も懸念される」と述べた。