ACLを制した浦和 photo/Getty Images

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ここからJリーグ勢が復活してくるのではないか。浦和レッズがアジアチャンピオンズリーグ2017を制したことで、同じアジアのライバル韓国は警戒感を強めている。

韓国『スポーツソウル』は浦和の優勝について「Jリーグ復活を知らせる序章となるかもしれない」と特集。Jリーグ勢がACLを制するのは2008年のガンバ大阪が最後となっており、それ以降は決勝にすらチームを送り込めていなかった。それだけにアジアの勢力図が再び変化するのではないかと韓国側が警戒するのも頷ける。

近年は韓国、そして資金力で他を圧倒する中国勢がACLで幅を利かせており、Jリーグ勢はなかなか対抗することができなかった。しかし今回の浦和は韓国の済州ユナイテッドや、中国の上海上港らライバルをしっかり撃破。その他にも鹿島アントラーズがグループステージで蔚山現代を2度撃破し、川崎フロンターレも水原三星を攻略している。鹿島は決勝トーナメント1回戦で惜しくも中国の広州恒大に敗れたが、互角に戦うことはできていた。

同メディアは昨年のクラブワールドカップで鹿島がレアル・マドリードを追い詰めて準優勝に輝いたことも大きかったと捉えており、「来年はACLを制してJリーグのクラブをCWCに送り込もうとの機運が高まった」と伝えている。確かに鹿島の健闘でACLへの見方が変わったのは事実だろう。

加えてJリーグはパフォーム・グループと10年総額2100億円という巨額な放映権料契約を結んでおり、今後ヴィッセル神戸に加入したFWルーカス・ポドルスキのようなスター選手の到来も期待される。同メディアはこうした市場での動きが活発になるとの予想も含めJリーグ勢が脅威になるかもしれないと警戒しているが、ここからJリーグはもう1度アジアを支配できるだろうか。