サガン鳥栖の吉田豊【写真:Getty Images】

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対人プレーに圧倒的な強さを見せるSB

 2018年ロシア・ワールドカップの出場権を獲得し、12月9日からEAFF E-1サッカー選手権2017に挑む日本代表。この大会に臨む日本代表メンバーは11月29日に発表される。リーグ戦のある欧州組、クラブW杯に参加する浦和の選手が不在になるが、新戦力として台頭する選手はいるだろうか。今回は、Jリーグでプレーする選手のうち(浦和は除く)、11月の欧州遠征に招集されていない選手のなかから、日本代表に推薦したい10人をピックアップする。

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吉田豊(よしだ・ゆたか/サガン鳥栖)

 1990年2月17日生まれ。リーグを見渡すと車屋紳太郎を筆頭に左利きのサイドバックが台頭してきている。彼らは右利きの選手にはない武器があるが、だからといって吉田豊がその後塵を拝しているわけではない。

 対峙する相手を絶対に放さず、疲れ知らずだから90分通して走り続けることができる。個人としての守備力はJ1のサイドバックでも屈指ではないだろうか。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督に見てもらいたい選手である。

ビルドアップ能力がトップクラスの左利きCB

中山雄太(なかやま・ゆうた/柏レイソル)

 1997年2月16日生まれ。今季のJ1で上位につける柏の最終ラインで奮闘する20歳のCBは、同クラブの下部組織出身選手らしく足元のレベルも高い。ビルドアップでは冷静にボールを繋ぎ、プレスにくる相手FWの目先を変えさせるのが巧い。

 局面の粘り強さや試合全体のタフさや集中力といった点では成長の余地があるが、それでも日本代表に選出されても不思議ではない選手だ。

ボランチと右SBで奮闘。強烈なアタッカーにもひるまず対応

小泉慶(こいずみ・けい/アルビレックス新潟)

 1995年4月19日生まれ。小泉は今季の新潟で副キャプテンを務め、試合で腕章を巻く機会もあった。J1最強のボランチ、レオ・シルバの後を継ぐ形で背番号8を背負って戦った。

 結果的に新潟はJ2降格を余儀なくされたが、小泉はボランチやサイドバックでフル稼働。代表レベルでは右SBでどのような働きを見せるか気になるところ。責任感と闘志を兼ね備えるこの若武者は、対峙する相手にも必死に食らいつくはずだ。

名波ジュビロ躍進を支えるMF

川辺駿(かわべ・はやお/ジュビロ磐田)

 1995年9月8日生まれ。日進月歩の成長を遂げた今季、川辺はサックスブルーになくてはならない存在だった。特に夏場は、クレバーで力強い守備、決定的な仕事を果たす攻撃面での貢献など目を見張るものがあった。中盤のセンターでプレーする選手としてはリーグ最高レベルにあったはずだ。

 ハリルジャパンの基本布陣となりそうな【4-3-3】において、川辺はインサイドハーフとして力を発揮できるはず。何より、プレーヤーとしてまだ完成形に達していないところが最大の魅力だ。

トップコンディションならハリルJの中軸担うべきMF

清武弘嗣(きよたけ・ひろし/セレッソ大阪)

 1989年11月12日生まれ。夏場に負傷離脱していた清武だが、10月以降はスタメン出場を続けている。意表を突くヒールパスでゴールを演出するなど敵陣で威力を発揮。コンディションに問題はなさそうでキレもある。

 トップ下のポジションが存在しない【4-3-3】のフォーメーションではインサイドハーフでの起用になるか。いずれにしても、国内組最高のタレントがハリルジャパンに再招集されるとしたら、どの位置でプレーすることになるのか。非常に興味深い。

能力に疑いの余地はないテクニシャン

大島僚太(おおしま・りょうた/川崎フロンターレ)

 1993年1月23日生まれ。ロシアW杯アジア最終予選初戦、UAE代表と対戦した日本代表のスタメンに大島は名を連ねた。しかし、PKを献上するなどホロ苦いデビュー戦となってしまった。その後、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は大島を招集していないが、能力に疑いの余地はない。

 相手を無力化するドリブルやラストパスはチームのアクセントとなるはずで、ボール奪取力も高いレベルにある。今大会は国内組のテストの場だが、大島はそこにいるべき選手のはずだ。

トップ下コンバートで秘められた才能が開花したMF

山村和也(やまむら・かずや/セレッソ大阪)

 1989年12月2日生まれ。今季のJ1において最大の驚きともいえる山村のコンバート。センターバックやボランチを主戦場にプロキャリアを重ねてきた彼は、ユン・ジョンファン監督にトップ下で起用されると、攻撃的な才能を爆発させた。

 このマルチロールをチームにうまく組み込めれば、ハリルジャパンにとって貴重なオプションとなるのではないか。まずは今大会に招集し、実力を見極めてもらいたいところだ。

圧倒的なスピードという武器備えるアタッカー

伊東純也(いとう・じゅんや/柏レイソル)

 1993年3月9日生まれ。ACL出場権獲得を目指す柏で主力を張る伊東は、ここまでリーグ戦全試合出場中だ。チームにはブラジル籍FWが3人いるが、伊東は右サイドで存在感を発揮している。

 爆発的なスピードは相手を寄せつけないが、駆け引きも上手く縦にも中にも侵入することができる。ハリルジャパンのウイングは機動力が求められるが、伊東はその条件を満たしている。ここまで6ゴールと得点力は物足りなく映るが、それを差し引いても魅力的な選手だ

勝負所で見せる決定力。頼りになる点取り屋

小林悠(こばやし・ゆう/川崎フロンターレ)

 1987年9月23日生まれ。現在19ゴールを挙げ、得点ランキング3位につける小林。22得点の杉本健勇、20得点の興梠慎三の2人が代表入りを果たす中、小林にもチャンスはあるはずだ。

 今シーズン、小林は4試合連続得点を2回記録している。いずれも疲労が蓄積し始める夏場以降に達成。攻撃的なチームカラーの川崎Fだからシュートの機会が多いとも言えるが、決定機を結果に昇華させる小林の働きは見逃せないだろう。

国内屈指の強さ備えるCF。数字に表れない貢献も

川又堅碁(かわまた・けんご/ジュビロ磐田)

 1989年10月14日生まれ。リーグ戦ここまで14ゴールを挙げ、今シーズン躍進した磐田で好パフォーマンスを見せている。そして、川又の貢献は数字に表れない部分もある。前線で彼が守備のスイッチを入れることで、チームは堅守を作ることができるようになった。

 ポストプレーもしっかりこなし、川辺駿ら後方から走り込んでくる選手をうまく使える。さらに、明るい性格でイジる側にもイジられる側にもなれる。そのパーソナリティはチームの輪をより強固なものにしている。

text by 編集部