IoTシステムとしての標準化の議論が進展する(ロボットライン=イメージ)

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 製造業向けのIoT(モノのインターネット)をテーマに、2018年前半に国際電気標準会議(IEC)に「システム委員会(SyC)」が設置される見通しとなった。これにより、スマートマニュファクチャリング(次世代モノづくり)の国際標準化に向けた議論が本格化する。日本は官民組織のロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)が中心となり、標準化につながる将来像や参照モデルなどの国際的な議論を促す構えだ。

 SyC設置に向けたIEC内での投票が、18年1月に完了する予定。日本側の関係者によると、現段階では「反対するところがない」ため、18年3―6月ごろにSyCが始動する公算が大きい。

 実現すれば、スマートマニュファクチャリングが国際標準化のテーマとして正式に認められることになる。機械同士の接続など、個別の製造業向けIoT技術については、既に国際規格が検討されているが、SyC設置によりサプライチェーンや製品ライフサイクルの概念も含めた複雑なIoTシステムの標準化が議論の対象になる。

 SyC傘下には、用語定義や将来像(ユースケース)、関連標準の整理、参照モデルといった横断的課題を検討するため複数の作業部会(WG)が設置される見通し。日本は特にIoT化で目指すべき将来像と、システム全体の構造を図式化する参照モデルの領域で、議論が進むよう働きかける。