J1初ゴールを記録した山田(36番)。「太田ならここに蹴る」という信頼関係があっての得点だった。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ33節]広島 2-1 FC東京/11月26日(日)/Eスタ
 
「セットプレーでの得点は自分の武器。キッカーさえ良ければ相手DFに勝てる自信はあるので、その特長が出せて良かった」
 
 プロ1年目。J1通算3試合目にして初ゴールを奪った山田将之が、この日のFC東京が挙げた唯一の得点について、事もなげに振り返った。
 
 59分、スコアは1点ビハインド。右CKに合わせて密集地へと勢いよく走り込み、ヘディングでゴールネットを揺らした。
 
 “良いキッカー”だった太田宏介は、この得点をどう感じているのか。「ヤマは密集の中にも怖がらずに突っ込んできてくれる選手」という前置きをして、言葉を続けた。
 
「昨日からヤマだけを狙って、今日もそういうイメージで、ヤマとしっかりと話をしていた。『ストーンを越えたところに入ってきてくれ』と。狙い通りの形でした。
 
 まあ僕が良いボールさえゴール前に上げれば、あいつは突っ込んできてくれますから。そういう信頼関係で生まれた得点でしたね」
 
 再び、山田。「欲を言えばセットプレーが何本かあったので、1点に限らず、もっと得点できれば勝てた(CKは4本、FKは13本)」という。そして、「(自分のゴールを)勝ちにつなげられなかったのは非常に残念」と反省も口にした。
 
 ただし、太田は「あいつはいいものを持っているんでね」と評価を落とさない。「若手がどんどん突き上げてきてほしい」とも。チーム力を底上げする新たな競争は大歓迎のようだ。
 
 そんな期待の選手、山田のコメントを最後に。
「もっと経験を積めば必ずチームの中心でやれる自負がある。だからこそ、もっとチャレンジして、今日の反省を踏まえて次に生かしたい」

 なんとも頼りがいのある決意表明だった。
 
取材・文●古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)

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