残留圏の15位に入るには、次節6試合ぶりの勝ち点3が必要となる甲府

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[11.26 J1第33節 大宮0-0甲府 NACK]

「絶対条件として失点しない。そこに重きを置いていた」。MF新井涼平がそう振り返ったように、ヴァンフォーレ甲府は最終ラインを5枚にした5-3-2の布陣を敷いて後ろに重心を置き、2トップのFWリンスとFWドゥドゥの個人技で攻撃を仕掛けつつ、セットプレーで好機をうかがった。

 セットプレーでキッカーを務めたのは、レフティーのMF高野遼。後半12分には背番号35の左足が決定機を創出する。右サイドからのFKを大宮ゴール前に入れると、ゴール前で混戦になりDF新里亮が押し込もうとしたがGK加藤順大に阻まれてしまった。「何本かいいボールを入れられた場面もあったんですけど、GKに触られたりという場面もあったので、確立をもっともっと高めていかないといけないと思います」という高野。「お互い勝ち点3しかない」(吉田達磨監督)試合で、流れの中での攻撃でも無得点に終わったことを悔やむ。「ドゥドゥとかリンスが個の力で打開していけるので、もっと上手く連携して自分たちも外から出ていければいい形はできていたんじゃないかなと思っています」。

 結果的に甲府は勝利を挙げることはできなかったが、清水が新潟に敗れたことで今節の降格は免れた。ベンチには「点が入る度に情報は入っていた」(吉田監督)というが、ピッチに伝えられることはなく選手が知ったのは「終わった後」(小椋祥平)だった。状況に左右されることなく「勝つんだというつもりで」最後まで戦った。

 しかし、以前厳しい状況であることに変わりはない。順位は16位、残留圏15位との勝ち点差は「2」のままだ。今節では引き分けでもよかったが、次節、最終節は勝利だけが残留の条件となる。そして、勝利した上で、清水が引き分け以下に終わるのを待たなければならない。「勝つしかないということですごいシンプル」と割り切りを見せる高野。「今週みんなで調整して全力で勝ちにいきたいと思います」。最低でも1ゴールが必要な状況で、その左足からのアシストに期待がかかる。

(取材・文 奥山典幸)


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