愛人も立派な「事業」。相手の妻から訴訟を起こされた際の費用も念頭におくべきであるという

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 こんにちは。東條才子と申します。ごくごく普通のOLをしながら、4〜5名の富裕層男性から経済支援を受ける「愛人」をしております。さて今回は、そんな私の生活を維持するための「リスクヘッジ」についてお伝えしたいと思います。

 昨今、男性との食事デートをしてお小遣を稼ぐ「パパ活」が流行っておりますね。本連載でも、「“パパ活”女子よ、そう簡単にカタギに戻れると思うなよ」として、パパ活女子たちを「愛人」の私が批評する回がございます。

 そちらもぜひお読みいただきたいのですが……若きパパ活女子たちと、プロの愛人業を営む私が大きく異なるのは、「リスク対策」なんですね。

 愛人業を営むということは、相手が既婚男性と知りながら「恋愛」し、対価を得るということにほかなりません。たとえば私などは、常時4〜5人の男性に「あなただけしか交際相手はいない」と働きかけ、相手の精神的な満足度を上げて金銭的な援助を受けておりますから、詐欺とはいかないまでも、非常に危ない橋を渡っているわけです。

 それぞれの男性がこのことを知ったら、大なり小なり嫌な思いをされるでしょう。「なんて最低な女なんだ!」と、烈火の如く怒りを示されるかもしれません。そのリスクや背徳感と隣り合わせの「恋愛」を、私は売っている……。プロの愛人として、人の道から外れる「不倫」を商売道具にしている以上、リスク対策はしっかりせねばなりません。

◆たとえ「パパ活」でも相手の妻から訴えられるリスクはある

 「パパ活」に勤しむみなさまは、多くが20代半ばまでのうら若き女性です。彼女たちは、「パパ活なんて遊ぶ金欲しさで、今だけ」「奨学金が返済できたらやめる」など、それぞれのビジョンをお持ちのことでしょうが、男性の奥さまから訴えられるリスクは想定されているでしょうか。

 私は愛人業をスタートさせる前、離婚訴訟等に詳しい弁護士の友人にリサーチをいたしました。「愛人の存在による精神的苦痛」を理由とした民事訴訟を起こされた場合、最高で300万円は慰謝料を取られる可能性があるそうです。

 たとえ食事だけの「パパ活」関係でも、その資金の出処が「夫婦の共有財産」であった場合、夫の立場は特に危ういものとなります。

 妻に精神的苦痛を与えた代償として、パパ活女子大生であろうが貧困OLであろうが、最高で慰謝料300万円の訴訟を起こされるリスクは常にあるんですね。

 そのリスクに備え、私は、とある銀行口座に常時500万円をプールしております。

 残りの200万円は、私が興信所を使ったり、部屋に盗聴器が設置されていないか調べたりといった調査にかかる費用や、相手の奥さんがヒステリックになってこちらを追い詰めてきた場合の「逃亡費用」(といいますと大げさですが、引越しにかかる費用や当面の生活費等)でございます。まだ一度も口座に手を付けたことはございませんが、このくらいの開業資金を用意しなければ、危ない事業は始められません。

 そして、愛人として私に対価を払ってくださるお客様(男性)には、事前に「奥さんに私のことがバレてしまったら、あなたはどうするの?」と、言質を取ることも必要です。

 大抵の男性は「大丈夫だよ」とはぐらかすのですが、「もし訴えられたら300万円くらい請求されるのよ、どうしよう、心配だわ……こんな関係、怖くて続けられるか不安です」と、私が憂いを帯びた顔をしますと、男性はたいてい「嫁がそんなことをしてきたら、俺が慰謝料くらいなんとかするから」とおっしゃいます。

 申し訳ございませんが、この会話はすべてバッグにしのばせたICレコーダーで記録しておきます。もし何かあったとき、こちらを有利にするデータは(その程度の録音会話では十分でないにせよ)集めておく必要があるからです。

 万が一に備える狡猾さも、職業としての愛人には必要なものでございます。

 私は、自分のやっていることに責任とプライドをもっておりますし、万が一に備えた準備は絶対に欠かしません。この程度の心構えは、愛人に限らずどの職業でも必要なことではないでしょうか。

<文・東條才子>