25日に行われた体操・全日本選手権で、日本体育大学の村上茉愛(21)は、ゆかでH難度の大技シリバスを完璧に決め、跳馬でもトップに立つなど、チームを4連覇に導いた。

村上といえば、10月の世界選手権で日本人女子として63年ぶりに金メダルを獲得したニューヒロイン。26日放送、日本テレビ「シューイチ」では、そんな彼女がかつて体操をやめようとしたときのエピソードを紹介した。

両親も体操選手で小さなころから才能を開花させ、次々と好成績を残していった村上。だが、中学時代の大会で左ひじの骨と軟骨の剥離という重傷を負ってしまう。ひざの骨軟骨片をひじに移植する手術を受け、3カ月は走ることもできない安静生活を余儀なくされた。

3カ月目に泣きながらリハビリをしていたという村上は、不安から3日間ほど教室をサボって逃げ出したこともあるという。そんなネガティブだった彼女を救ったのが、母親の言葉だ。

村上が体操をやめたいと漏らすと、母親から返ってきたのは「じゃあやめれば」というすげない一言だった。冷たくも感じる母の言葉に「ムカッときた」という村上は、そうやって腹が立つのは「なんだかんだ体操が好き」だからなのかと考え直す。そして「できなくても(体操に)行こう」と前向きな気持ちを取り戻したというのだ。

村上が「もうちょっと頑張りなさい」といった励ましの言葉を期待していたと明かすと、インタビューしたMCの中山秀征は、母親がすべてお見通しだったのかもしれないと推測した。

今では2020年の東京五輪に向け、メダルが期待される存在となった村上。金メダルを狙うという体操界のニューヒロインは、個人としての活躍だけでなく、「一番難しい」団体でも男子に負けずにメダル獲得を果たしたいと意気込んだ。