宮原知子,坂本花織【写真:Getty Images】

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GPシリーズ第6戦、スケートアメリカSPで宮原がシーズンベストの高得点で1位発進

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦・スケートアメリカは25日(日本時間26日)、女子ショートプログラム(SP)で宮原知子(関大)は冒頭の3回転連続ジャンプで着氷が乱れたものの、70.72点でトップ。17歳の坂本花織(シスメックス)が69.40点で2位に入った。試合後には、宮原が「コンディションと感覚は日に日にどんどん良くなっています」と語ったことを国際スケート連盟(ISU)の公式サイトが報じている。

 宮原は映画「SAYURI」の楽曲に乗せて、冒頭の3回転-3回転の連続ジャンプに挑むも、後半のジャンプの着地で体勢が乱れて減点。しかし、その後の3回転ループ、ダブルアクセルはしっかりと成功させ、シーズンベストの70.72点でトップに立った。

 ISUは「サトコ・ミヤハラが女子SPで首位発進」と見出しを打って速報。宮原は左股関節の疲労骨折から約11か月ぶりに実戦復帰したGPシリーズ第4戦・NHK杯で5位だったが、2週間後の今大会で好発進。記事によれば、演技後に「ポイントに関しては嬉しく思いますが、パフォーマンスには満足していません。多くのことに取り組まなければいけないし、もっと練習に励んでいきたいです。コンディションと感覚は日に日にどんどん良くなっています」と徐々に本来の感覚に近づいていることを伺わせたという。

3本のジャンプをすべて最高させた坂本はパーソナルベストで2位につける

 日本勢では、坂本が69.40点で2位に入った。演技後半に構成した3本のジャンプすべてに成功するなど、パーソナルベストの69.40点をマーク。記事では、「今日私はナーバスでなかったので本当に良い仕事ができたと感じました。SPは良かったですが、フリーはまだ十分とは言えません。ベストを尽くしたいです」というコメントも紹介している。

 26日(日本時間27日)に行われるフリーで、2人の女神は米国の地でどんな演技を見せてくれるか。2人揃っての表彰台入りに期待される。