もっと!「日本の美味しさ簡単レシピ」
きゅうりの醤油漬け入り!台湾家庭料理風、ひき肉の蒸し料理。

旅行先で買ったり、おみやげでもらったストックフード、キッチンに埋もれてませんか?その1品、ぱぱっとひと手間加えるだけで、きちんとしたひと皿になるんです。料理家さんたちが提案する、日本各地のストックフードを使った簡単レシピの連載を、より詳しく、コツやポイントとともに紹介します。今回は口尾麻美さんが「きゅうり醤油漬け」をアレンジしました。

六皿目 口尾麻美さん×きゅうり醤油漬け きゅうりの漬け物がアクセントのひき肉蒸し。

庄内で育った小さいサイズのきゅうりの醤油漬けを、豚ひき肉に混ぜて、台湾でおなじみの家庭料理「瓜仔肉」風に。「漬け汁を使ったほんのり甘い味は、台湾のお母さんの味。こちらのきゅうり漬けは食感がしっかりしていて存在感もあるので、台湾のきゅうりの漬け物の代わりに使いました」と、口尾さん。

▶まずは、材料の下準備をします。

今回もカンタン!ひき肉に調味料で味付けをして、刻んだきゅうり漬けを混ぜ合わせて蒸すだけ。

▶小さなきゅうりの漬け物を粗めのみじん切りに。

きゅうり漬けを粗めのみじんにしたら、卵、オイスターソース、しょうがのみじん切り、こしょう、ごま油、水ともに豚ひき肉に加え、よく混ぜ合わせます。このときに漬け汁も入れるのを忘れずに!

▶タネを深めの器に入れて蒸し器へ。

柔らかめのタネなので蒸し上がりもジューシー。蒸している間に肉汁が出てくるので、少し深めの器を選ぶのがポイント。「蒸し器に入れる前に菜箸で数カ所穴をあけると、空気が入って早く蒸し上がるというのは台湾のお母さんの知恵」と、口尾さん。「おまじないみたいなものかもしれませんが、お試しを」。

▶あとは15分ほど蒸すとジューシーなハンバーグができあがり。

台湾では一家に一台あるという万能炊飯器「大同電鍋」で作るのだそう。「大同電鍋」は放っておくだけで手軽に蒸し料理やスープができるので、日本でもじわじわ人気に。口尾さんがレシピ本を出したばかりなので、気になる方はぜひチェックを。

▶ふんわりした蒸し上がりで、ごはんも進む!

「瓜仔肉」は、台湾では家庭ごとにレシピがあるというほど定番の料理で、きゅうりの漬け物が入るのがお約束。きゅうりの漬け物をひき肉に?!という驚きがあるけれど、これがちょうどよいアクセントになって、カンタンなのにどこか奥深い味わい。蒸し器を出すのが面倒なときには、深めの器に入れれば、鍋に水を張ってそのまま蒸しても大丈夫。

今回使用したのはこちら

【ちちゃっぺきゅうり本漬】

山形県庄内地方で穫れた、ひと口サイズのきゅうりを甘辛いしょうゆ漬けに。素材本来の風味と新鮮さを生かした漬物作りで定評の〈羽黒・のうきょう食品加工〉の定番商品。都内では〈むらからまちから館〉などで購入可。■お問い合わせ〈むらからまちから館〉tel03-5208-1521

今回のレシピはこちら

【台湾風蒸しハンバーグ】

材料(2〜3人分)
豚ひき肉……150g
小きゅうりのしょうゆ漬け(粗みじん切り)……3本(大さじ2)
卵……1個

A
オイスターソース……大さじ1
きゅうりの漬け物のつけ汁……大さじ1
水……大さじ3
しょうが(みじん切り)……大さじ1
白こしょう……小さじ1/2
ごま油……大さじ1

作り方
1.ボウルに豚ひき肉ときゅうりの漬け物、卵、Aを入れ、よく混ぜ合わせたら深めの耐熱容器に入れ、はしで数カ所穴をあける(火の通りをよくするため)。
2.蒸し器に入れ、フタをして10〜15分蒸す。
3.2.に竹串をさして、肉汁が透き通っていたらできあがり。

レシピを教えてくれたのは……

【口尾麻美】

くちお・あさみ/料理研究家、フォトエッセイストとして旅先で出合った料理や食文化を紹介。著書に『旅するリトアニア』『トルコのパンと粉ものとスープ』など。台湾の「大同電鍋」を使ったレシピ本『はじめまして 電鍋レシピ 台湾からきた万能電気釜でつくる おいしい料理と旅の話』を刊行したばかり。

photo:Jun Kato