この年のバロンドール受賞者であるカカ(右は阿部勇樹)らを擁するミランと対戦した07年の浦和。今回も、再び欧州王者と真剣勝負を行なうチャンスを絶対に掴みたいところだ。 (C) Getty Images

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 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝・第2レグでサウジアラビアのアル・ヒラルを1-0で下し、浦和レッズが見事に10年ぶり2度目の優勝を飾った。Jリーグ勢としてのアジア制覇は、2008年のガンバ大阪以来である。

 浦和はこれで、大陸の頂点に立つという大きな名誉を手にしたわけだが、同時に貴重な権利も獲得することとなった。アジアの代表として、12月6日(現地時間)からUAEで開催されるクラブワールドカップに出場するのだ。
 
 11月29日にリベルタドーレス・カップ決勝の第2レグが行なわれる南米(第1レグはグレミオがホームでラヌースに1-0で先勝)を残して、他の大陸からは全ての出場クラブが以下のように出揃っている。
 
アジア:浦和レッズ(日本/10年ぶり2回目)
アフリカ:ウィダード・カサブランカ(モロッコ/初出場)
北中米カリブ海:パチューカ(メキシコ/7年ぶり4回目)
南米:グレミオorラヌース(ブラジルorアルゼンチン/ともに初出場)
オセアニア:オークランド・シティ(ニュージーランド/7年連続9回目)
欧州:レアル・マドリー(スペイン/2年連続4回目)
開催国枠:アルジャジーラ(UAE/初出場)
 
 10年前、この大舞台に立った浦和は、準々決勝でイランのセパハン(ACL決勝の相手であり開催国枠で代替出場)を撃破し、準決勝でミランと対戦。カカ、インザーギ、ピルロ、マルディーニ、ネスタといったスターを揃えた欧州王者に果敢に挑み、0-1で敗れたものの、善戦として高い評価を得た。
 
 3位決定戦でチュニジアのエトワール・サヘルをPK戦の末に下して世界3位の座を手にしたアジア王者。あれから10年が経ち、再び世界の舞台で、各大陸を勝ち抜いてきた強豪クラブに力比べを挑むこととなった。
 
 すでに対戦カード、ドロー、日程は、以下の通りに決まっている。
 
◇開幕戦
【M1】12月6日 26:00
アルジャジーラ対オークランド・シティ
◇準々決勝
【M2】12月9日 22:00
パチューカ対W・カサブランカ
【M3】12月9日 25:30
M1の勝者対浦和
◇5位決定戦
【M4】12月12日 23:00
M2の敗者対M3の敗者
◇準決勝
【M5】12月12日 26:00
南米王者対M2の勝者
【M6】12月13日 26:00
M3の勝者対R・マドリー
◇3位決定戦
【M7】12月16日 23:00
M6の敗者対M5の敗者
◇決勝
【M8】12月16日 26:00
M6の勝者対M5の勝者
※試合開始時間は日本時間で記載
 
 浦和は初戦となる準々決勝で、アルジャジーラ対オークランド・シティの勝者と対戦。ここで敗れるとパチューカ対ウィダード・カサブランカの敗者との5位決定戦に回ることになるが、勝った場合は準決勝でレアル・マドリーとの対決が待っている。
 
 昨年も欧州王者として来日し、準決勝でクラブ・アメリカ、決勝ではJチームとして初めてファイナリストとなった鹿島アントラーズを下し、クラブW杯では2度目の優勝を飾ったマドリーだが、鹿島戦では苦戦する時間帯もあり、また判定に救われる場面もあった。
 
 鹿島の柴崎岳はマドリー相手に2つの素晴らしいゴールを決めたことで、一躍、世界のその名を知られることとなり、それから間もなくしてスペイン2部リーグのテネリフェに加入し、海外進出を果たすこととなった。現在は1部のヘタフェで、その地位を確立しつつある。
 
 チームにとっては世界的な名誉を手に入れられ、選手にとっては新たなステップアップを果たす格好のチャンスを掴めるかもしれない、欧州王者との対決。それが今年も実現することを、期待したい。
 
 また、パチューカの本田圭佑、オークランド・シティで過去6度のクラブW杯出場を果たしている岩田卓也のプレーぶり、そして彼らと浦和の対峙が実現するか? という点も、非常に興味深い。