ボッシュ、ブレーキダストを90%削減できる新型ブレーキディスクを発表! 性能はカーボン・セラミック並み

【ギャラリー】Bosch iDisc3


自動車による大気汚染について考える時、多くの人は内燃エンジンを思い浮かべるだろう。ガソリンやディーゼルの排出ガスによるスモッグで覆われた都市といった具合だ。確かに排出ガスには大量の粒子状物質が含まれているものの、ブレーキやタイヤも自動車が原因で発生する粒子状物質の32%を占めており、その約半分がブレーキダストによるものだ。ブレーキダストを削減できれば、クルマが環境に及ぼす全体的な影響に多大な効果をもたらすことだろう。そうした状況の改善に向け、ボッシュは炭化タングステンでコーティングされた「iDisc」と呼ばれる新しいブレーキディスクを発表した。この新型ブレーキは、現在の一般的なブレーキに比べて、ブレーキダストの排出量を90%近く削減することができるという。
ブレーキダストが非常に少ないため、よく欧州車に見られるようなホイールの汚れが付着しにくい。さらにこのブレーキ・ローターは従来のものより寿命が2倍も長く、錆も発生しない。ボッシュによれば、制動力と耐フェード性能に関しては、現在の高性能車に装備されているカーボン・セラミック製ディスクとほぼ同等であるという。


この新しい炭化タングステン・コーティングで覆われた鋳鉄製ローターは、年数が経過しても美しく輝いて見えることだろう。ボッシュによれば、2017年より欧州の自動車メーカーの市販車に採用されるという。このローターを製造するメーカーは世界でボッシュだけなので、恐らく同社が新型ポルシェ「カイエン」に採用される「ポルシェ サーフェス コーテッド ブレーキ(PSCB)」のサプライヤーになると思われる。だが、ボッシュから具体的な車名についての発表はまだない。

iDiscブレーキ・ディスクの普及にはコスト面が障壁となるだろう。ボッシュによれば、通常の鋳鉄製ローターのおよそ3倍の価格になるという。それでもカーボン・セラミック製に比べれば3分の1に過ぎないとも言える。将来的にiDiscが大量生産されるようになれば、価格も抑えられることだろう。

By REESE COUNTS
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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