決勝弾を決めたR・シルバを祝福する浦和の戦士たち。10年越その悲願を成就させた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

 埼玉スタジアムを覆いつくした熱狂が、世界中で高く評価されている。
 
 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2レグでアル・ヒラルを1-0で下し(2戦合計2-1)、10年ぶりのアジア制覇を果たした浦和レッズ。その戴冠劇をフットボールの母国イングランドをはじめとする各国メディアが軒並み伝えている。いずれも浦和の戦いぶりを称賛するものばかりだ。
 
 英紙『Daily mail』は、88分のラファエル・シルバの値千金の決勝弾で勝利したことを報じたうえで、「日本のチームとしては2008年にガンバ大阪が優勝して以来、9年ぶりのアジア制覇だ。そして日本勢として唯一、2度目のACLタイトルを浦和は手にした」と、悲願を達成した真紅の軍団を称えた。
 
 そして、米国メディア『ESPN』は、「サウジアラビアの巨人にとっては悲しい日となった」とアル・ヒラルの敗戦を紹介。その後に、「2007年以来となる浦和の成功は、約55万8000人(実際は5万7277人)の大サポーターの前で成し遂げられた」と書き添え、こう論じている。
 
「アル・ヒラルは埼玉の夜の寒さに影響されて、細部で精彩を欠いた。後半は浦和陣営でプレーしたが、(GKの)西川周作を悩ますことはほとんどなかった。そうして10人になったアル・ヒラルが焦燥に駆られるなか、浦和はラファエル・シルバが決定打を放ち、歴史的な勝利をもぎ取った」
 
 アルゼンチン・メディアも速報でACL決勝を取り上げた。浦和は12月6日からUAEで幕が開けるクラブワールドカップへの出場権をゲット。南米王者を決めるコパ・リベルタドーレス決勝で残る最後の切符を争っているのが、アルゼンチンのラヌースと、ブラジルのグレミオだ。

 同国のスポーツ専門チャンネル『Tyc Sports』は、リーベル・プレートのレジェンドであるラモン・ディアスが敗軍の将となったと報じたうえで、「ブラジル人FWのラファエル・シルバが日本の浦和に10年ぶりのタイトルをもたらし、ディアスを出し抜いた。アジア一の称号とクラブワールドカップの出場権をもぎ取ったのだ」と、まとめている。
 
 見事アジア王者へと返り咲いた浦和。その名を世界にいま一度轟かせるチャンスが、もうすぐ訪れる。浦和は12月9日、アル・ジャジーラ(UAE)vsオークランド・シティ(ニュージーランド)の勝者と準々決勝を戦う。