【ライターコラムfromC大阪】胸に輝く星とともに…充実の昇格初年度、勢いそのまま“新たな歴史”を

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 セレッソ大阪に関わる誰もが歓喜に酔いしれたJリーグYBCルヴァンカップ優勝後、初の公式戦となった前節の横浜F・マリノス戦。一つの目標を達成したことによる気の緩みも懸念された中、セレッソの選手たちはピッチで躍動する姿を披露。13分、横浜FMのダビド・バブンスキーに先制こそ許したが、30分を過ぎあたりから反撃姿勢を強めると、後半に入り一挙4得点。ACL出場圏内の3位を争うライバル相手に完勝を収めた。

 そして、タイトル獲得後、初のホームでの試合となる今節の明治安田生命J1リーグ第33節のヴィッセル神戸戦は、今季のリーグ戦ホーム最終戦でもある。「当初の目標やイメージしていた1年とは(いい意味で)違う1年になった。クラブとしても、選手としても、大きなシーズンになった」(柿谷曜一朗)という今季の締めくくりとして、ここから残りのリーグ戦2試合も勝って終えたい気持ちは強い。また、他会場を含めた今節の結果次第では、来季のACL出場権を獲得する可能性もあるだけに、勝ち点3への意欲は一層、高まる。

「こうやってシーズン終盤に緊迫した試合ができることは、チームとして1年間やってきた成果。まだまだ目指すところはあるので総括はできないけど、ここまで来られたことは、みんながユンさん(ユン・ジョンファン監督)の下で、新しいサッカーというか、今までと違うセレッソを追求してきた結果」と水沼宏太は胸を張る。今季はクラブ初のタイトル獲得に象徴されるように、セレッソにとって歴史的なシーズンになったことは間違いないが、リーグ戦の数字としても、過去に残した最高の勝ち点、2010年の勝ち点61を超えるまであと『1』に迫っている。「ルヴァンカップで優勝してクラブの歴史に名は残せたと思うし、リーグ戦の勝点でも歴史を変えていく一員としてやれていることは幸せなこと。僕らは残り2勝するつもりでいるし、ACLの出場権を獲得して、天皇杯につなげていきたい」(水沼)。

 対戦相手の神戸にはルーカス・ポドルスキやハーフナー・マイク、渡邉千真など、1発の怖さを持つ得点力のある選手が前線に揃っているため、セレッソとしては1試合を通して守備での集中力が欠かせないが、チームで攻守一体となり「組織的に戦うこと」(マテイ・ヨニッチ)ができれば、その脅威を最小限に抑えることは可能。初タイトルに満足せず、次なる目標、ACL出場権獲得を引き寄せる1勝を、ホーム最終戦で掴み取る。

文=小田尚史